DMGP2024-1st後レポ 旅の終わりに
日本一決定戦2023が終わり、DMGP2024-1stも終わり、一区切りがつきました。ようやく少し落ち着いた生活が送れそうな予感がしています。
個人的にデュエル・マスターズの向き合い方を「旅」と考えるのが好きで、その理由は「道のりは遠いけど必ず目的地があるから」「何通りもの道筋があるから」です。
今回はそんな自分の旅を振り返ること、そして今回の旅を備忘録として残すことが目的の回になります。
日本一決定戦2023出場確定まで
そもそも出れると思ってなかったです。2022年度下期の最強を決める、最強位決定戦は「日本一決定戦ではない」ため、今回も実況かなあと思っていました。
ただ、調整チームのメンバーから複数名が参加することにはなることが予想されたので、彼らのサポートはしたいと思ってました。
そのための方針がアドバンス専業です。
後期ランキングを走って日本一決定戦に出る、ということはすなわちオリジナルの理解度はかなり高い状態で大会に臨めるものの、開催数や倍率面で美味しくはないアドバンスとは距離を置いた状態で日本一決定戦の準備を始めることになります。
経験上、日本一決定戦の調整は1,2ヶ月でできるものじゃないので、早め早めの準備が超重要です。オリジナルと並行して、レベル0からアドバンスに取り組むと負担が大きくなるため、せめて全国参加メンバー全員がレベル50くらいからスタートできるように、俺がアドバンスをやりまくろうという結論に至りました。
2022年秋GPが終わったくらいのタイミングから本気でアドバンスの大会のみを狙ってでるようになりましたね。大会時は環境ではあまりよく見かけない自分のオリジナルデッキを使い、テンプレは個人練習で回していく感じで詰めていました。
【白緑天門】をデュエキング発売日翌日に持ち込めたり、【青黒卍夜】は強いけど【アナジャオウガ】が環境にいる限りは使っちゃダメ、みたいな自分の中で納得のいく調整結果を得られていたのは十分な収穫でしたね。
アドバンスがおもろすぎて無限に楽しめましたね。身の回りが忙しくない限りは出れる範囲でしかCSには出てなかったですが、エンジョイしながら理解度は上げられたと思います。
そうこうしていたら、日本一決定戦に最強位の自分も出れるよ、ってことになって・・・
いやそれ知ってたらもうちょっとオリジナルとバランスよくやってたなあw
とも思いましたが、そんなことより嬉しかったですね。勝ちたい奴がほぼ全員いる大会を指咥えて見てるだけなのに俺自身が耐えられるか本当に心配していたので・・・
実際フェアリーさんが日本一決定戦の権利を獲得させた時期に、本気で仕事をやめて後期ランキングを走るか考えていました。結論として今年はもっと違う形でデュエマと関わるんだ、という気持ちであきらめてました。
あの時仕事辞めてたら逆にどうなってたんだ・・・
日本一決定戦まで
アドバンス
アドバンスは専業していたおかげで、新殿堂が発表されたその日の内に【青黒卍夜】でほぼ決定していた気がします。
【アナジャオウガ】に勝てない以外は、何も言うことがないデッキだったので僕は評価が高かったです。問題はこのデッキが強いよって他のメンバーをどう説得するかだったりもしましたね。
【デイガマゲ】、【白緑天門】、【赤黒バイク】に有利
【マジック】に先攻ゲー
ループフィニッシュなので地雷デッキへの耐性もあり
ということは分かっていたので、環境的な立ち位置はかなり良かったですね。
そこから各対面への立ち回りを詰めていき、日本一決定戦一週間ちょっと前に《赤い稲妻テスタロッサ》が居ても《卍夜の降凰祭》を打って《手札の儀》から展開すれば良い、という勝ち筋を見つけ【赤黒バイク】にもかなり勝てるようになったので使用が確定しました。
ただ、大きな反省点もありました。それが、自分自身がこの【水闇卍夜】のデッキの強さを十分に紐解けなかったことだと思います。
このデッキは、最速3キル(2キルもできるが、あんまりない)、安定4キルのループフィニッシュデッキで、最悪の場合やループが必要ない場合は殴って勝利することもできるデッキです。
実際、《光開の精霊サイフォ・ゲート》が登場する前の【白緑天門】にはビートプランをゲームプランとして一つ持っておくことで勝率が伸びます。その際には、最初の1点と最後の1点分の《水雲の聖沌 5u170n》をケアできたり、テクニカルな動きが複数あります。
そういった所謂プレイメモを残して、それをメンバーに共有する、みたいなことは今回自分ができなかったポイントです。
それが結果的にメンバーの練度であったり、デッキへの信頼度にも影響したかなあと思っています。
ないものねだりは良くないですが、以前の自分だったら環境全対面へのプレイメモと勝率、ハンドキープの方向性とか細かく文章に落として共有するところまでやっていたんじゃ・・・・
今の自分の取り組み方として自分自身の練度上げや、対面相性の理解に時間を使うくらいしかできません。それを今後どう埋めていき、チームとして連携を取っていくのかは今後の課題だと思ってます。
ただだからこそ、そんな自分を信じてこのデッキを使ってくれた4人のメンバー、そしてその中でもループルートを最適化してくれたセキボンさんとカイザには本当に感謝してます。
またポッケから変なデッキを出すので一緒に使ってください。
結果自体は上記の問題点が実際に浮き彫りになり、3-0できたメンバーが1人もいないという悔しい結果になりました。
オリジナル
【黒緑アビス】と【赤青マジック】強すぎワロタ〜〜〜
もう数々の没デッキを生み出しましたね。どっちかに結構いけるね、ってなったデッキも今度は片方にめちゃくちゃ負けたり・・・ということになってしまい使用できるラインまで持って行けませんでした。
それに加えて【白緑天門】の台頭も厄介で、【黒緑アビス】と【赤青マジック】の両方に唯一勝てるデッキだった【青黒コンプレックス】にとってかなり重い存在になりました。
個人としてはオリジナルは新しいデッキはあまり触らず(【ジャイアント】や【アーマード】のような没デッキは触った)、基本的に壁役となり、チームメンバーが持ってきた自称有利デッキをマジレスするのが役目でした。
使えば使うほど・・・【黒緑アビス】で良くね???の気持ちが強まりましたね。
【赤青マジック】に勝てるデッキはまずまず作れたんですが、【黒緑アビス】に構造上有利なデッキが中々作れませんでした。頑張って五分〜ほんのちょっと有利、みたいなデッキはできたものの厳しかったです。
その結果、グループの結論が当日は【黒緑アビス】と【黒緑アビス】メタデッキしかいないのではないか?ということになりました。全員の脳裏にあったのは日本一決定戦2019の環境ですね。
見渡す限りの【JO退化】、それ以外の残りは【JO退化】に勝てる!とされるもののしっかりプレイすれば負け越したり五分のデッキ、【グルメ墓地】は当然下位卓へ・・・
自分たちは【JO退化】≒【黒緑アビス】。【グルメ墓地】≒【赤青マジック】。だと考えて、【黒緑アビス】とそのメタデッキを狩る側に回ることにしました。
因みにそんなデッキなくね?にも一瞬なってましたね笑
最終的にはdottoさんが仕上げた【白緑天門】をメンバー全員が使用しました。「これなら【黒緑アビス】にも有利」と言い張れる構築で、【白緑天門】ミラーも有利。これはもろたで。
==当日==
当日の予選4回戦(オリジナルの最初のゲーム)、vs赤青マジック負け!!
予選6回戦勝てば確定上がりのカイザ、vs赤青マジック負け!!
メタゲームを読み間違えた、というよりも進めすぎてしまったか・・・?とも思ったんですが、どちらかというと「参加者の多くの脳裏に焼き付いていたJO退化の海」を想定に入れてなかったことが反省点としてあげられるかなとも思います。
当たり前ですが、目の前のメタゲームと昔のメタゲームは全然違います。【グルメ墓地】は【JO退化】に逆立ちしても勝てないですが、【赤青マジック】は【黒緑アビス】にじゃんけんぽんで勝つだけで十分戦えます。《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》など、構築レベルで寄せることも可能です。
結果だけみると自分たちは負けましたが、自分たちの使った【白緑天門】はミラーにも有利な構築だったのであと少し風が吹けば勝ち残っていたのかもしれません。俺かカイザがあの時マジック相手に少し上振れていれば・・・というのは少し負け惜しみですが考えずにはいられないですね。
完全に余談ですがこの時のdottoさんの構成をもとにしたデッキを使い、GPで好成績を残していた方もいたようで、間接的にではありますが少し救われた気もします。
DMGP2024
アドバンス
練度を上げただけ。GPのフィーチャーに映ったセキボンさんのプレイを見てくれればわかるんじゃないかなと思います。
とは言っても構築も少しチューンし、魔導具の枚数を増やしました。結局魔導具の枚数が正義なのはいつの時代も変わらない、という結論になったからです。
それに合わせてゼニスザークも採用し、より地上戦もいける形に変えました。実際当日も大活躍でしたね。
最新の環境になるので自分の対戦レポも少し置いておきます。
DMGP2024-1st アドバンスレポ
R1.vs赤青マジック 先○
《卍夜の降凰祭》が間に合って《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》にEXライフ、《ガル・ラガンザーク》まで絡んだので安全にゆっくり詰めて勝ち。
この対面は超先攻ゲーなのでまずまず。
R2.vs白緑天門 後×
後手3で入れず、相手は《巨大設計図》4回収→《ギャラクシー・チャージャー》2回収→先4《∞龍 ゲンムエンペラー》。無理です。
R3.赤青マジック 後○
後手で《堕魔 ザンバリー》を置いて先3は辞めて〜〜と願っていると、相手は《氷柱と炎弧の決断》で止め効果と、ドロー選択。終わった、と思っていたら《芸魔隠狐 カラクリバーシ》から撃たれたのがドロー呪文で生還。(ついでにワンパンカージグリもした)
返しで3tループして勝利。
R4.白緑天門 後○
初手が闇文明しかなく、全く動けずエンドを繰り返す。ただ、道中で水マナは1枚置けたので、あと何か《龍月 ドラグ・スザーク / 龍・獄・殺》か《堕呪バレッドゥ》が引けたらなあと思いつつ、3ターン目まで動かずパス。
相手は《星門の精霊アケルナル/スターゲイズ・ゲート》2枚が《巨大設計図》で加わっていたので出力先は弱いので頼む!!と思っていたら、ウェルキ→ウェルキ→アケルナル→エモハ。《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》の宣言は《ガル・ラガンザーク》。
返しに上から《堕呪バレッドゥ》を引いてそこからソリティアスタート。《復活の儀》を使わなくても良いが、使った時のリターンがかなり大きかったので使用を選択。山札から《ジョルジュ・バタイユ》が落ちる。
4ターン目に回し切るために渋々1枚目の《ジョルジュ・バタイユ》をマナに埋めていたので、厳しい展開に。墓地から拾う手段は《破壊の儀》しかありません。
殴って勝つゲームプランだと思い、《堕呪ウキドゥ》を優先して山に戻しつつ《卍夜の降凰祭》→《暗闇の裏闇市》のいつもの展開へ。6ドローで《卍夜の降凰祭》を2枚引けたので、ループを目指す方向へゲームプランをチェンジ。《破壊の儀》でジョルジュを回収。
そのターン中に零龍卍誕+《ガル・ラガンザーク》+《ジョルジュ・バタイユ》+横展開を作り上ツモで《暗闇の裏闇市》を待つ展開にする。この時点で山札の中身はゴンパ、バレなどの2コストドロー魔導具と《暗闇の裏闇市》のみの状態まで圧縮しているので結構引ける。
上から引いたドロー呪文から《暗闇の裏闇市》まで無事辿り着いてループして勝ち。ゲームの展開切り替えながら良い展開作れたので良かったです。
R5.赤青マジック 先○
《卍夜の降凰祭》を引けず、《堕魔 ザンバリー》2枚とゼニスザークで盤面を組んでいくことに。
ターンエンド時に《手札の儀》を使い、《堕魔 ザンバリー》2体+ゼニスザークでエンドする予定でしたが、《手札の儀》から捲れたのが《ツタンメカーネン》・・・・
予定通りとはいかず、《堕魔 ザンバリー》、《ツタンメカーネン》、ゼニスザークの盤面でターンを返す。
元々狙っていた盤面なら相手が《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》から走ってきて《堕魔 ザンバリー》2体を破壊しながら攻撃してきたとして、自分の墓地が7枚になる計算でした。これならカージグリさえ踏ませれば墓地8枚の《墓地の儀》で相手のクリーチャーを1体破壊し3体破壊で《破壊の儀》達成の零龍卍誕で盤面を返せる算段です。
が、《ツタンメカーネン》のせいで自分の盤面の2コスト以下のクリーチャーは1体、しかも破壊されたとして墓地は6枚・・・。はっきり言って負け。
ですが・・・相手が残り山札2枚まで山を掘っても《芸魔王将 カクメイジン》が行方不明に・・・
盾からカージグリを2枚踏ませ(豪運)、《墓地の儀》達成このターン2体めのクリーチャー破壊。カージグリ使用時に《ガル・ラガンザーク》(ゼニスのドローで引けるまで引いた)を立て、相手の攻撃をブロックして《破壊の儀》達成で零龍卍誕。返しのターンでウキドゥ2発で相手の山を消して勝ち。
負けたと思った・・・
R6.4cドルマゲドン 後○ @キナリさん
2023年王者と当たれて嬉しい。
試合内容は相手が事故っていたので後手3でループチャレンジできたけど敢えてせずにゆっくり締め上げて後手4ターン目に盤面制圧(ラガン+モモミーズ+横展開)、5ターン目にループして勝ち。
R7.赤青マジック 後×
相手が《瞬閃と疾駆と双撃の決断》を引けず、《赤い稲妻テスタロッサ》を添えながら4点入れてエンド。
あと1枚マナに水マナがあればループできてたけど、盾4枚ブレイクされてもマナに置く水のカードが1枚もなくて負け。嘘でしょ・・・
R8.白緑天門 後○
後手3制圧(ラガン+横展開、ループも狙えたがボトムに《卍夜の降凰祭》と《暗闇の裏闇市》がすごい固まっていたら負けるから敢えて狙わなかった)。4ターン目ループ。
こういうので良い。
R9.赤青マジック 後○
相手がドロソを引けなかったため、細いリソースで突っ込んでくる。カージグリ踏ませてリーサルを咎め、返しにループして勝ち。
今日はよくカージグリを踏む日
ということで結果は7-2でオポ落ち。
こんなにマジックに当たるとは思ってなかったですね・・・合計で5回当たり、先攻ゲーのはずが後手もかなり捲りました。所謂初見殺しが決まった側面もあったと思います。
想定より多すぎるくらいマジックに当たったこと、じゃんけんに全然勝てず2-7だったけど、最終は7-2で着地できたこと、当たり前ではありますが自分自身のプレイは100%を常に出せたこと、全部加味して個人的には満足です。
セキボンさんもベスト16まで勝ち上がってくれたことも嬉しかったですね。予選7回戦のマジックにさえ勝っていれば・・・というのは少し苦しい。
オリジナル
Q.新弾が出て環境は変わりましたか?
A.いいえ、黒緑アビスが最強です
3面【黒緑アビス】、途中までは順調でしたがフィーチャーで負けてから失速して6−2で着地。オポでは上がりましたが、本戦は1没でした。
いやーーーーでも楽しかった。
フィーチャーではずっと戦いたかったZweiさんと真剣勝負して本当に楽しかった。最後の最後で自分のミスで自分の首を絞める形になりました。この負けも次に活かしたいと思います。
反省は、もう少し練度は上げれたと思っています。もっと強くなれる。
旅の終わりは旅の始まり
GPもやれるだけのことをやり、反省点なんかも自分ではわかっているので、これからもっと頑張っていきます。
まずは、時間がなくてできなかった卍夜の解説とかはやっていきたいと思ってます。ループルートはセキボンさんがすごくわかりやすくまとめてくれたので、自分はデッキの性質上の大枠の部分や、対面ごとの相性や立ち回りをしっかり書いていきたいと思います。
今後は競技的な楽しみ方としてはデュエチューブリーグをちゃんと頑張る、盛り上げる、っていうのを頑張ります。前回は納得いく構築を作れたものの、納得いくくらいの練度ではなかったと思っているのでもっと精進します。
あとは・・・・何とかして、何としても日本一決定戦には出たい。
倒したい人も、一緒に戦いたい人もいるのに行かないのは・・・ねえ
2400ポイントは願ってても降ってこないので、降ってくるかもしれない場所に居る程度にCSに出ていきます。