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3匹の子豚〜読み聞かせ童話シリーズ〜
久しぶりの更新になりました♪
宜しくどうぞ。
娘が通っている保育園のエントランスには
絵本のコーナーがあって、たいてい
お迎えに行った時に、何冊か一緒に
本を読むのが習慣になっている。
その日娘が選んだのが「3匹の子豚」だった。
私自身も「昔よく童話読んだな〜。懐かしいなあ〜」なんて感覚で、娘に読み聞かせを始めた。
読み聞かせを始めると、
話の内容を、
明確に覚えていないことに気づいた。
まあまあまあ、いっか。
このまま読み進めていれば、思い出すだろ。
と読み進める。
ストーリー中盤。
娘が「オオカミでてきた!怖い〜」と言う。
うんうん。そうだそうだ。
そんなくだりあったぞ。と思い出す。
クライマックスに差し掛かり、
追うオオカミから、
1番下の子ぶたの家に逃げ込み、
なんとか子ぶた三兄弟が知恵をこらして、
煙突から侵入しようとするオオカミに対し
熱湯を沸かし、対抗しようと試みているシーン。
え、え、え!?ちょっまって。
そんな話でしたっけ?
なんか地味に、熱湯のくだり怖いんですけど…
桃太郎の鬼退治みたいに、
スパッとやっつけて終わり!
みたいのじゃないの…?
熱湯に入れて、ジワジワいたぶる感じ
めちゃくちゃ怖いんですけど。
案の定、熱湯ドボンしたオオカミも
「お尻は真っ赤の大やけどです、もう子ぶたなんてこりごりだと逃げて行きました。」って
絵を見る感じ、絶対お尻だけじゃないし、
全身行っちゃってるよね?
ダチョウ倶楽部の上島さんだって
熱湯風呂の時、事前に知ってるだろ。
その不意打ちバージョンってことだよね?
上島さんでさえ、一瞬で
あんな熱がってるんだから、
オオカミもっとやられてるよね?
物語的には「3匹はレンガの家で、いつまでも仲良く暮らしましたとさ」ってあるけど、
私はこいつら3匹の残忍性をめちゃくちゃ疑ってる。
あれを正気でできるんだから、
本当は「オオカミを煮出して、スープにして美味しく食べましたとさ♪」
くらいのことしてると思うよ?
そんなこと考えながら、読み聞かせしてたもんだから、
ふと娘に「オオカミって美味しいのかな?」と聞いてしまっていた。
娘は「美味しくないよー!」と笑いながら言ってた。
そこでふと、私は、
いや待てよ?
たしかにオオカミを煮て食べるなんて
聞いたことはない。
でも、豚は…?
煮豚も焼豚もあるじゃないか!!!!
これ、オオカミ絶対やっちゃってる。。
絶対子ぶたに仕返ししに来てる。
なんなら、後世に豚の美味しさまで伝えちゃってる。
だって現代においても、
煮豚、焼豚、なんなら豚骨スープってもんまであるんだよ?
やっぱ本当に怖いのはオオカミだったんだわ。
確かにじゃなきゃ、あんな数々の童話の悪者として登場しないよね?頻度高すぎでしょ。
ヤベー奴なんだよ。
火傷くらいでナメてごめん。
そんなことまた考えていたら
自分でも自然なくらい、平然と私は
「ママ、この本読んでたら、今日煮豚か焼豚チャーハン食べたくなっちゃった。夜ご飯どっちがいいかな?」と娘に問うていた。
そしたら、
ドア全開だった職員室から
園長先生がいきなり出てきて
「最初、お二人の読み聞かせが、聞こえてきて、のほほんとしてていいなーと、耳をすませて聞いておりました。ただ、お母様の見解は、何十年と、この道に携わっておりますが、この見解は初めてで、目からウロコでした」と言われた。
オオカミ美味しいかな?とか、
豚繋がりで煮豚、焼豚チャーハンどっちにしようかって言ったことだよね?
それ聞かれてたのかと思うと、急激に恥ずかしさがこみ上げてきた。
と同時に、
園長先生には、
もうヤベー奴認定されたと確信した。
本当にヤベーのは、子ぶたでもなく、
オオカミでもなく、
現実社会を今生きる私だったってこと。