[本気でFIREをめざす人のための資産形成入門] 穂高 唯希
FIREとは"Financial independence, Retire Early"の略で、働かなくてもある程度お金が入る状況を資産を運用して実現しましょうということですね。
FIREを目指しているわけではありませんが、資産形成について取り組み始めたタイミングだったので、参考になりました。
本書では、高配当の株を購入し続け、一定額の配当金を得られるようになれば、生活における経済的な制約から解放されるよ。とのこと。具体的に著者が保有している株の紹介もあり説得力があります。この本の紹介、もしくはFIREを解説している記事を読んでも、この手法は再現性が高そうです。
一方、著者の場合は約10年程度、運用してセミリタイヤに至ったわけですが、同じ期間で誰もがセミリタイヤができる訳ではなさそうです。著者は20万円/月で幸せレベルを維持できる程度に節約(本書では"支出の最適化")をしています。また資産形成スキルや知識においても少なくとも個人のレベルにおいてはセミプロレベルの知識を持っていそうです。家族事情も含め、一定の幸せレベルをするための必要な資本は人によってそれぞれ。20万/月はどう支出を最適化しても、私には少ないです。。
あと私は仕事が(著者と比較すると)苦痛ではないため、早くリタイヤしたいという強い動機は持ち合わせていません。経済面で制約解放が少しでも解放されれば、仕事におけるキャリアの選択肢も広がるというポイントは重要と思います。この観点からも資産形成に取り組む価値はあると考えています。
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