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最後の大会や行事がなくなった子たちにかけてほしくない言葉
もう手遅れかもしれないけど、身近に最後の大会がなくなってしまった子が周りにいる人に、どうしてもかけてほしくない言葉がある。
春の甲子園に始まり、合唱コンクール、全中、インターハイ、そして最後に夏の甲子園
ありとあらゆる大会が、子供たちの活躍の場が、目標が、失われた。
それだけではなく、スカウトや推薦を狙っていた子たちは二重、三重の苦痛だろうと思う。考えただけで胸が痛い。
私が松葉杖で行った修学旅行で心底嫌だったこと
私にも、彼女彼らに比べれば大したことではないが、高2の修学旅行を松葉杖と車いすで行った過去がある。
修学旅行前日の大会で、足をやってしまった。病院は緊急外来しかやっておらず、レントゲンやCTは受けることができなかったため、診断は受けられなかった。
どうしても行きたかったので、がちがちに固定し、松葉杖と車いすを病院から借りていった。
修学旅行は友達や先生、その他様々な大人の助けを借りて、何とか無事行って帰ってこれた。
まあ、楽しさは半分以下だったとは思う(笑)仕方ない。
その中で、何人かの大人から言われてすごく嫌だった言葉がある。それは、
「いつかいい思い出になるよ」
という言葉。この言葉こそが私が、不運な子たちにかけてほしくない言葉である。
この言葉を言われた時、何をこの人は言っているんだろう、と思った。
なぜ、松葉杖で修学旅行に行ったことがいい思い出になるのか、理解できなかったし、こちらに対する配慮が少ないというか、大したことだと思っていないというか…
実際、全くいい思い出にはなっていない。ただ、何もなかったように話せるようになっただけだ。時間は心の傷を確実にふさいでいく。
なぜか私に「いい思い出になるよ」といったのは大人だけだった。大人も、自分に近しい立場にいる大人はこの言葉を言わなかった。
「いい思い出になるよ」なんて、付け焼刃の、うわべだけの慰めだと思う。
今、近くに不運な子供たちがいるのであれば、言わないでほしい。
近くで応援していたのならなおさら。
そんな無責任な言葉で慰めないであげてほしい。
代わりに、今まで頑張ったことを認めてあげてほしい。
前を向けたときに、また応援してあげればいいのではないのかな、と思う。