嵐への感情はもはや言葉では表せない
ARASHI ANNIVERSARY TOURを観てきた。
中学校の頃、嵐は私のすべてだった。ひみつの嵐ちゃんや嵐にしやがれに始まり、嵐のメンバーが出ているドラマは全部録画してみた。
CD、DVDは初回限定盤を買い、夏祭りのくじ引きは嵐のグッズを手に入れるために引いた。
この映画は5×20を映画として残すために行われたスペシャルシューティングをおさめたものである。
すごかった。忘れていた感情が、もうパンドラの箱のように次から次へとあふれ出してきてしまった。
5人が登場する瞬間、なぜか少し涙ぐんでしまった。久しぶりに5人が並んでいる姿をみて、脊椎反射が起きたのかしら。
映画の感想は
「あぁ、やっぱり嵐っていいなぁ」
の一言に尽きる。
音楽とともに、当時の感情が沸き上がってきた。
それは嵐に対しての感情だけではなく、その曲に鼓舞してもらった体験だったり、悲しみだったり、憤りだったり……
あの頃の嵐への感情たるや、すごかった。
すごい熱量だった。
寝ても覚めても、嵐のことを考えていて、それはもう、恋愛感情に近かった。
改めて、ダークな感情が優等生のお面の下にくすぶっていた、中学校時代の私を支えてくれていたのは、家族でも友達でも、先生でもなく紛れもなく嵐だった。
中学校3年生の終わりごろから、嵐に支えてもらわなくても、私は大丈夫になった。
「大丈夫」という言葉だと上手く伝わらない気がするが、とにかく「大丈夫」になったのだ。
高校に進学すると、気の合う仲間に出会い、徐々にCDやDVDは買わなくなったし、ドラマも気になったものしか見なくなった。
この映画を観て、感情のパンドラの箱の最後に残ったのは「感謝」だった。
嵐の曲が、確実に今の私の一部になっている。
あの頃の熱量はなくとも、私は、嵐が好きだ。
嵐への感情は、もはや言葉では言い表せない。
もう一度、今度は金曜日に、この映画を観たい。
嵐のエンタメの世界へどっぷりつかった日曜の午後だった。