コーセラ (Coursera; $COUR)について
出典:https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1651562/000119312521071525/d65490ds1.htm#toc65490_1
概要
世界クラスの学習を誰でも受けられることを目的としたオンライン教育の企業です。
幹事はモルガン・スタンレー、Goldman Sachsなど。
Courseraは学習者、教育者、教育機関をつなぐサイトで、手頃な価格で、世界クラスの教育コンテンツを提供しています。
200以上の大手教育機関や業界のパートナーと提携しています。
日本版のwebsiteはこんな感じです。
ガイド付きプロジェクト、コース、完全オンライン学位などさまざまなサービスがあります。
学習者は、手頃なコンテンツを発見して、好きなスケジュールで、より高度な資格に向けて学習を進めていくことができます。
Courseraは急速な成長を遂げています。
7700万人以上の学習者、2,000以上の組織、4,000の学術機関、300の政府機関が、スキルアップのためにCourseraのプラットフォームを利用しています。
ファンダメンタル
世界経済は急速に変化しています。
国際労働機関(ILO)のデータによると、2030年までに世界の労働力は2億3,000万人増加すると予測されています。
これは、いまの雇用の半分にあたる約20億人が、自動化により消滅する危険性が高い時期に起こると予想されています。
現在の教室を中心とした教育モデルでは、成功するために必要な急速に出現するスキルに追いつくことができません。
また、教育やスキルアップを最も必要としている遠隔地の学習者のニーズも満たせません。
教育費も大幅に増加しています。
ニューヨーク連邦準備銀行によれば、米国の学生ローンの負債は1兆5500億ドルと家計負債の第2位の構成要素となっています。
テクノロジーを応用することで、流通コストの削減、手頃な価格の実現、貧困地域へのアクセス、新たなスキルに労働力をより迅速に適応させることができます。
教育企業にとってはチャンスを拡大することができます。
世界銀行の推計によると、世界中に2億人以上いる大学生の多くは必要な仕事に関連したスキルを持っていませんでした。
オンライン学習は、「将来の教育」である混合教室、仕事に関連した教育、生涯学習、新興のスキルに対する需要を満たすための手段になり得ます。
Coursera のプラットフォーム
150以上の大学パートナーが、データサイエンス、テクノロジー、ビジネス、健康、社会科学、芸術・人文科学などの領域で4,000以上のコースを提供しています。
また、50社以上の業界パートナーが、主にデータサイエンス、テクノロジー、ビジネスのドメインで600以上のコースを提供しています。
独自の機械学習システムで、2億2,000万人以上の受講者の豊富な学習データに基づいて、学習者に合わせたサポートを提供しています。
「インコースコーチ」という完全自動化された機能で、パーソナライズされたヒントを提供して、学習者のモチベーションを保っています。
Skills Graph という機械学習モデルのシステムで、学習者のスキルが他者と比較してどの地点にいるのか教えてくれます。
コースの種類
個人向けの Courseraは様々あります。
ガイド付きプロジェクト(2時間以内に仕事に関連したスキルを習得)、コース(4~6週間で新しいことを無料で学ぶ)、専門分野(3-6ヶ月で仕事に関連したスキルを習得)、Proffesional Certificate(必要とされるキャリアのための仕事の準備の証明書を3~9ヶ月間で39~99ドル/月で取得)、MasterTrack Certificate(3~12ヶ月で、大学発行の証明書を取得し、将来その学位に適用できる単位を約2,000~6,000ドルで取得)、学位(約$9,000-$45,000で学士号または修士号を取得)があります。
その他にも、企業向けのCoursera 、ビジネス向けのCoursera、キャンパス向けのCoursera、政府向けのCourseraがあります。
こちらはイノベーション、競争力、成長を促進するために、スキルアップや再スキル化を図る場合のコースで、データサイエンス、テクノロジー、ビジネスのコンテンツ、主要大学のコンテンツ、などが関連しています。
世界の高等教育市場は2019年に2.2兆ドル、世界のオンライン学位市場は2019年に360億ドル、2025年には740億ドルに成長すると予測されています。
売上高は2019年の1億8,440万ドルから2020年は2億9,350万ドルとなり、59%の成長率を示しました。
2019年の純利益は-4670万ドル、2020年は-6680万ドルでした。
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