交通渋滞って実はめっちゃおもろい

さあ我慢の三連休真っ只中らしい。

例年11月の連休は行楽日和で、多くの家族連れがぞろぞろと京都や日光などに紅葉狩りをしに行く頃だが、連休につきものなのが、交通渋滞。マスメディアは大型連休になるといつも嬉しそうに高速道路の定点カメラの映像を流している。

俺は車の免許を取ってから2年が経とうとしているが、運転するようになったからこそ思うことがある。車が渋滞するには様々なファクターがあると思うけど、その根本にあるのって人間の頭の悪さなんじゃないかと。

まだゲーセンのマリカしかやったことないくらいの時、おばあちゃんの妹の娘(正式名称は知らない。)つまり母親の従姉妹に、「なんで車って渋滞すんの?」って聞いたら、今まで禁煙だと思ってたおばあちゃんの家でタバコに火つけながら「ブレーキ踏むからやで!」「前の車が1秒ブレーキ踏んだら、次の車は2秒ブレーキ踏むねん。それがどんどん長くなって渋滞起こるねんで。」と。その時はそんな魔法みたいな話、、、、と思っていたが、それはホントらしい。

そんなガキの時に親戚からちらっと聞いた話を22になった今でも覚えてる自分変やなと思いながら日々車を運転してるわけで、そのおかげで最近自分は渋滞吸収運転を心がけている。

渋滞吸収運転は、まず出来るだけブレーキを踏まないこと。ブレーキじゃなくてハンドル操作で事故を回避するという意味ではなく、ブレーキを踏まなくても良いような車間距離、スピードで走行するということだ。まあこんなこと教習所で習うし教科書にも書いてある。しかしこれがめっちゃ大事で、かつ世の中の運転手の半分くらいができてない。だから渋滞が起こるんじゃないかと思う。

この前名神高速を走ってた時のことだが、走行車線を走っていると前の車に追いつきそうになった。ブレーキを出来るだけ踏みたくなかったため、そのままウインカーを出し、追い越し車線に移り、その車を追い越した。追越車線は追い越す時に使う車線であるため、走り続けてはならない。そう思い戻ろうとしたが低速のトラックが数台続いていたため、そのまま追越車線を走り続けていた。すると、突然そのトラックの一台が自分の前に車線変更してきた。前の車との車間距離は100mほど空いてたはずなのに、そのトラックが突然入ってきたせいで、いっきに縮まった。おそらく30mくらい。そこで思わず俺はブレーキを踏んでしまった。そして、おそらく自分にピタッと付いていた後続の車もまあまあブレーキを踏んだと思う。まさにこれが渋滞の引き金なんだろう。

この時、人間はやはりアホなんだろうなと思った。我先に、我先にという一心で、自分のためにあるわけではない車間に強引に割り込み、車間距離なんて聞いたことないかのように前の車にひっつき、結果的に周りの車にブレーキを踏ませ、自分も踏む。

今度は高速道路ではないが、大阪の新御堂筋に人間のアホさ故に渋滞するスポットがある。新御堂は夜になると、ここ高速なん?っていうくらいみんなビュンビュン飛ばすから、西中島から千中まで10分で着いてしまう。しかし、ちょっと車が増えるとめちゃくちゃ渋滞する。緑地公園-江坂が常連区間なのは有名な話。知らんけど。あれは思うに、渋滞が発生しやすい、下り坂→底辺→上り坂という地形になっているからだろう。実際走ってても、みんなちゃんとメーター見てる?ってくらいに、みるみるうちに減速してる。そういう車の後続車はブレーキを踏むことになり、それが重って結局は交通情報マップを赤く染めてしまう。これもボーッと運転してるために上り坂で減速しても気が付かないのが原因だろう。だから俺はこの区間に入るちょっと前から車間距離を広めに取り、上り坂で多少前の車が遅くなってもブレーキを踏まなくていいようにしている。まあそうやって気を使ってても、黄色線を跨いで割り込んでくる奴はいるのだが。

つまり人間の社会は、自己中になればなるほど結果的にうまくいかないようにできてるらしい。他の動物より賢いはずが、中途半端にしか脳を使えてないから結果的に他の動物より非合理的に生きてる。

そこで最近思うことは、渋滞にこそAIや5Gの技術を使うべきだということ。人間がそれぞれの脳で考えてダメなら、一時的に機械が自分で動いた方が円滑に行くのでは?

例えば、高速道路で渋滞が発生したとする。そしたら渋滞に巻き込まれてる全ての車とその周辺の車を5Gのネットワークで繋げることで、一旦ブレーキ以外の全ての操作を無効にし、AIによってそれぞれ時速何キロで走行すれば1番早く渋滞が解消するかを算出して一斉にコントロールする。そうすれば渋滞なんて一瞬で解消するんじゃないか?とか思う。

渋滞って人間の心とか性格そしてアホさとこんなに関わってるっておもろいなと思った今日この頃でした。



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