友達

友達ってなんだろう?って時々思う。友達の存在意義とか価値観って人によって違うけど、俺の中で友達の大きな要素として「尊敬できること」があると思う。

考えてみると、学生を卒業したらおそらく会わないし、日常で思い浮かべることもないような浅い関係で繋がっている人、いわゆる知人はうじゃうじゃいるわけだが、あなたの友達は誰ですか?と聞かれた時に頭に浮かぶ人は、そもそも少ないし、また必ず自分の中ではその人のどこかを尊敬してる。

例えば、自分とは比べ物にならないくらい多くの人と繋がりを持っていてSNSを開けばだいたいそいつが誰かの投稿に上がっている友達、同じカメラの趣味を持つが撮影方法やカメラの仕組みを自分よりも深く理解し撮影技術が高い友達、運動神経が良くスノボに関してはコーチのような友達など、上げきれないほどいる。

その中でも、1人すごい奴がいる。

そいつは、運動神経が良く、大学は国公立でいわゆるインテリ、就職先はIT系でパソコンの扱いに長けており、音楽に関しては自分が幼少期から何年間もかけてやってきたピアノを大学に入ってから始め、わずか2〜3年で人前でジャズを披露し、曲を作ってSNSに投稿できるようになるまで成長した。おまけに顔も性格も良く、ファッションのセンスもある。

俺がやりたいようなことは基本彼にはできてしまうのだ。強いて彼に勝っていることといえば、中国語の能力と水泳の能力くらいである。

彼を見てると、自分がちっぽけな気がして正直辛い気持ちになる。努力すればいい話ではあるが、自分が1をできるようになる時には、彼は3や4までできるようになっているような感じがして、敵うわけがない気がしてしまう。

でも、だからこそ彼は友達なのかもしれない。会うたびに何か刺激を得られ、自分自身が学べる気がするから、一緒に飲みたいと思えるし、一緒に遊びたいと思える。

もちろん根本には、波長が合うか、一緒にいて楽しいか、おもしろいかというのはある。だが、その人のことを尊敬できるからこそ、その人と仲良くしたいと思うことができ、またもしかしたら相手も自分の何かの要素を尊敬してくれていて仲良くしたいと思ってるからこそ、その友達との関係性が成り立っているんじゃないかと思う。

気を使わずにお互いに良いところを見せ合い、刺激を与え合える関係こそが「良い友達」なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?