ぼくと絵本と子ども…その12
だいぶ私生活でも仕事でも日常が戻ってきて、忙しさに(いいわけ)怠けて、久しぶりの投稿になってしまいました。なんだか言い訳からスタートするのが定着してきちゃったな…。
毎日子どもたちが登園するようになって、子ども同士の関係にも変化が見られるようになってきました。2歳児クラスのこの時期、好きな友だちと一緒に遊ぶ姿が頻繁にみられるようになって来て、何をするにも「○○ちゃんと!」って感じになるんですが、悪い時には「一緒なら怖くない」状態で困る事もあって、昨日も折れたクレヨンを棚に上げて置いたところ、見ていない隙に取って壁に落書きをした二人組の子が…。しかもその落書きにはしっかりとした線でハートまで書いてありましたよ(;´д`)トホホ
また、ついこの間には部屋の中でかくれんぼを始めようとした子も。壁に向かって顔を隠して『い~ち、に~い…』 それを聞いた周りの子たちはウキウキしてざわつき始める…。そこで保育士としてはヤバイと思うわけです。
そしてなんて声をかけようか考えた末に『○○くん、ココはさ…』と声をかけると、察しのいい○○くんは『あ…、おへや』と言って、シーッと口に人差し指を当てたのですが、その直後には再び『い~ち、に~い…』
つい「やめないんか~い‼」って突っ込みそうになりました(^^;
トイレトレーニングも盛んになってくる時期ですが、トイレに誘うと『いかない』と言っていたA子ちゃんなのに、B子ちゃんを誘うと『Aもいく!』と言って率先してトイレへ行くんです。それがわかっていて、私たち保育士もあえての関わりをしたりもしています。ドンドン自分以外の子の事を意識して、関わり合いながら日々成長していく子たち。一緒に笑って怒って悲しんで…そんな関わりをしながら、あ~日常が戻って来たなって感じる今日この頃です(^^)
それでは、絵本紹介にいきま~す。
作・絵: かがくい ひろし
出版社: 佼成出版社
おススメpoint
1.単純な繰り返しのストーリー
2.子ども参加型の展開
1.単純な繰り返しのストーリー
登場人物は、しきさん(敷布団) かけさん(掛け布団)と、枕の仙人。
この時点で大人は『水戸黄門かよ』って、クスッて笑いますよね。ストーリーとしては単純で、穴に頭を突っ込んでハマってしまった動物キャラクターに次々出会って行き助けようとするのですが、最終的には…
繰り返しなので小さい子も楽しめる! キャラクターは頭が穴にハマって抜けず顔が見えない状態なので『これはなんの動物なのかな~?』なんてやり取りを、子どもと自然にできるのも面白いです。
そして、登場するキャラクターのセリフも面白さを増しています♪
2.子ども参加型の展開
穴に頭がハマって抜けないキャラクターたち…どうやっても抜けません。そして枕の仙人がとった最終手段は『そこのあなた!』と、読者に呼びかける事でした。面白い!
本を逆さまにしてトントン本を叩くと、キャラクターたちがストンッと穴から頭が抜けて落ちて来る。それをしきさんとかけさんが受け止める…。
こんなところでキャラクターを布団にしていた意味があったのか!と嬉しい発見もあって魅力がアップ。
子どもたちも普段本を叩くなんて事したら、大人に止められることも多いはず。それを『たたいて』ってお願いされて叩けるんですから、もう嬉しそうに叩いてます!
でも、これは読む方に技術が求められるなって思ってまして、子どもたちが本を叩いた後、タイミングよくページをめくってあげないと、面白さが半減しちゃうかな…と思いながらいつも読んでいます。もしかしたら紙芝居にした方が、この本はもっと面白いかも⁉
というわけで、今回もかがくい ひろしさんの絵本を紹介しましたが、ホントすごい方だと思ってます。『子どものスキがなんでこんなにわかるんだろう』って。
代表作はやっぱりだるまさんシリーズになるのでしょうが、他にも魅力的な本がいくつもあるので、良かったら手に取ってみてくださいね。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました(^^)/
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