【夜職】地方出身の芋大学生がNo1ホストになれたワケ
お金って非常に大きな力を持っているんですよ。
みんな自分が思ってる以上に想像以上にお金に支配されちゃってるんです。
お金は持ってれば持っているだけ、幸せになれる。
そう思いながら、ただの冴えない大学生っだった私がひたすらに歌舞伎町を駆け抜けた時の話をここに記します。
まず、
どのように私が「ホスト」という職業に辿り着いたのか
書いておきます。
興味ない人は次の太文字まで飛ばしてください。
私は地方から、大学進学で上京。
実家が特別お金を持っている訳でもないのに私立大学に進学。高校も私立だというから親不孝ものである。
コロナで暇な時間が増えてきていた大学2年生の時、新宿駅東口で声を掛けてきた同い年のスカウトにホストを勧められた。
大学に入って初めてしたバイトは個別指導塾の講師。どんなに生徒の成績を伸ばしても給料が横ばいなことに疑問を抱いていた。
ホストなら時給が高く、もっと生活が楽になると思った私はすぐに体入に向かった。
体入にはスカウトが連れていってくれた。
当時一番かっこいいと思っていた服装で向かった。
初めて奥まで入る夜の街に物怖じしていた。
入り口を通ると、そこは私の知る新宿とはまるで別世界。
薄暗い店内、声を張らないと聞こえない程までに音量が上げられたBGM。
店の説明を受け、従業員が何人か私と話に来る。
人見知りで怯えていた私の口数は少なかった。
(本入後に従業員に伝えられたのだが、「なんだあのインキャ、絶対入店しないだろ」と裏で言われていたらしい。)
従業員は一人残らずメイクしていた。
私もメイクには元々興味があり、普段から軽く肌荒れを隠すくらいのメイクをしていたが、大学内ではメイクしている人が周りにあまり居らず、ちょっと周りの男子から浮いている感じがしていた。
ここならメイクをしても浮かないし居心地がいいのかもしれないと感じた。
週3のバイト契約で入店することにした。
「体入」…体験入店の事。1時間ほどで5,000円ほどの報酬が出る。割りの良い報酬なので、トー横界隈の男の子がお小遣い稼ぎ感覚で来ることもあるが、非常に迷惑である。(報酬は店によって異なる)
ホストの時給が良いは大間違い
ホストは時給が良いと思われがちだが、これは大間違いである。
売れている人は給料が多いし、掃除組の時給は最低賃金もしくはそれ以下である。
ホストは完全に歩合制なので、楽して稼ごうという人には不向きな仕事だ。
売れている人の給料を時給換算すれば非常に夢のある数字が出るのだが、それ以外はそうでもない。売上のない間は、お店の営業時間の前後に厳しい掃除の時間があるし遅刻をすれば罰金がある。
毎日のヘアメイクには千円かかる。
そして福利厚生費などという謎の引かれものもある。
掃除組の時の手取り給料を計算したことがあったが、時給が900円を切ったこともあった。
私の場合、掃除組を抜けるまで3ヶ月ほどかかった。
最初は割りの良いバイトのつもりで始めたはずだったので辞めてしまおうと思うことも多々あったが、従業員と仲良くなっていくうちに時給が低い事は大して気にならなくなっていった。むしろ仲のいいメンバーで毎日お酒を飲んでお金が貰えるのだからラッキーくらいに思っていた。私は掃除組の時代にこのマインドになれたのが幸運だった。お金のことばかり考えていて、低賃金の掃除組が耐えられなくなって辞めていく人は多い。
次回
第一章 月給がそこら辺のサラリーマンの月収を超えるまで