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ふわふわ観光学 〜2時間目〜

お久しぶりです、ささです!

ささ「前回が人生初noteだったので、
   緊張してたのですが、皆様読んでいただけましたでしょうか?」
   もし、まだでしたらこちらから!!」

今回の写真はカナダ旅行から!!

というわけで今回は、

「観光の歴史(世界編)」というテーマで書きたいと思います!



Q. 「観光っていつから始まった?」

今回も、難問ですが…

シンキング写真タイム〜
(ヒント:「イギリス」「上流階級」)

ナイアガラの滝(これはアメリカ側)

正解は…

A. 「イギリスのグランドツアーから!」(だと考えることができる!笑)
 
古代ギリシャや中世ヨーロッパにも、巡礼などを目的とした移動は存在していました。

しかし、娯楽や保養を目的とした現在の観光に近いもは、グランドツアーからである言うことができます!


Q. 「じゃあ、グランドツアーってなんだ?」

A. 「イギリス上流階級の子弟による、イタリアへの旅行のこと!」

イギリス上流階級の子弟は、フランスやスイスを経由して、イタリアを訪れました。そこで数ヶ月間、過ごすことによって、マナーや教養を身につけることを目的としていました。

このグランドツアーの背景には、マナーや教養を身につけることが、上流階級という社会的立場上、必要だったという要因があるのです。

ささ「でも実は、めちゃめちゃ遊びまくってたとか…」

なんとなく撮った写真でもよく見える…気がする…


ちなみに、グランドツアーと現代の観光では、大きく違う点があります。

それは…
身分が高い人だけに限られていたということです。

では、どのように観光は多くの人に広まったのでしょうか?


Q. 「どうやって観光は多くの人に広まった?」

世界史を勉強していた人ならわかるかも…

ではでは、シンキング写真タイム〜
(ヒント:「鉄道」)

NBA!大迫力!

正解は…

A. 「鉄道による団体旅行によって多くの人に広まった!」

この鉄道による団体旅行には、ある重要な人物が関わっています。

それは…
トマス・クックです。

クックは、鉄道を利用した日帰り団体旅行を企画し、そこに多くの人が参加をすることになったのです。

それまでの旅行といえば、
馬車による移動が一般的であり、高級なものでした。

しかし、鉄道を利用することで、
馬車よりも格安で、移動をすることが可能になりました。

1800 年にスコットランドからロンドンへの馬車の旅は 14 ポンドかかったが、この額はトマス・クックがバプティスト派の伝道師として受けていた年俸の半分以上の額であった。鉄道の発展で最低限の運賃は 1 マイルあたり1ペニーに抑えられ、ロンドン~エジンバラがわずか 2.7 ポンドほどに下がった。鉄道によって観光旅行は中産階級の間にまで広がっていく。旅客鉄道は近代ツーリズム時代を予告するものであった。

石井昭夫の観光研究室 旅と観光の世界史(通史)
第4部 近代ツーリズムへの助走 第4章 旅客鉄道誕生以前の旅行サービス より 


ちなみに、
鉄道が完成したことによって、大きく変化したことがあります。

それは…
時間の正確さです。

それまでは、出発時刻は決まっていたとしても、到着時刻は未定ということがほとんどでした。(馬車を想像すれば分かりやすかも)

そのため、イギリス国内で地域ごとに時間がズレていたとしてもそこまで、問題はありませんでした。

しかし、鉄道は到着時刻が決まっていたため、そうはいきません。
その結果、地域ごとに生じていた時間のズレがなくなったのです。


ささ「鉄道の出現によって、移動の偶然性が減少したとも考えられるかも…」

大接戦で盛り上がりすごかった!!

Q. 「その後、観光はどうなった?」

今回の最終問題、

グランドツアーから始まり、鉄道による団体旅行によって多くの人に広まった観光ですが、その後はどうなっていくでしょう…?

シンキング写真タイム〜
(ヒント:「帝国主義」「植民地」)

こういう写真とかも…なんかいいよね…


正解は…

A. 「帝国主義の時代になり、植民地を経由する旅行が行われた!」

どういうことかというと…

イギリスは植民地拡大のために、

1826年 海峡植民地(マラッカ・ペナン・シンガポール)の設置
1840年 アヘン戦争(南京条約・香港獲得)
1854年 日英和親条約
1856年 アロー戦争(天津条約・北京条約)
1857年 シパーヒーの乱(インド直轄領化)
1858年 日英修好通商条約
1881年 ウラービー運動(エジプト占領)

を行ったのですが、

ここで獲得した領地(日本は違うけど)を辿ると、
なんと世界一周ができてしまうのです。
(アメリカ大陸横断鉄道は使ってたけど…)

出典:青羽古書店 
トーマス・クック商会 『第20期トーマス・クック商会の世界旅行』より

トマス・クックの旅行会社「クック社」は1872年に、世界一周旅行を企画し、ほとんど独占状態で世界一周ツアーを販売していました。


このように観光は、発展してきており、
ここから第一次世界大戦、第二次世界大戦を経て、マスツーリズムの時代に入っていくのです。


ちなみに…

ささ「観光の歴史(世界編)といっておきながら、ほぼイギリスのことしか
   書いていません。(タイトル詐欺疑惑…)

   その理由は、上流階級の社会的立場、産業革命/交通革命、広大な植
   民地といった要素を持っていたイギリスにおいて、観光における変化
   が起こり、他の場所に波及していったと考えられるからです。」
   (タイトル詐欺じゃないよ!!)

これだけでなんかもう…かっこいい…?

ささ「というわけで、今回の【ふわふわ観光学】は、ここまでにしたいと思  
   います!読んでいただき、ありがとうございました。
   今回は、文章をまとめるのに少し苦戦しまして、思ったより時間がか
   かってしまいましたが、なんとかまとめ上げられた気がします!」

   「来週は、観光の歴史(日本編)というテーマです!お楽しみに!」

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