殺し屋イヌイ ワンナイト・ブリッツ(CM)
(壮大なBGMと共にRSSsのロゴが画面に表示される。そして銃声)
殺し屋イヌイ、次の仕事は突発の夜勤!?
どこかの事務所、窓の外は暗い。時計の針は10:00をさしている。室内には書類を整理していた女性が一人だけ。(ここでカメラが事務所のドアに向けられる)そこに疲れた顔をした男性が事務所に入ってきた。
「お疲れ様でーす」
女性が顔を上げる。(カメラは男性の背中を手前に女性の顔が見える位置)
「あ、ボーヤ君、お疲れ様。今回の仕事はどうだった?」
「まぁ、ボチボチでした。サメハラ先輩のおかげってのもありますがスムーズに進みました」
そういって、ペットボトルの水を口に含む男性。
「そう、それはよかったわ」
「ええ……それじゃ、今日はこれで上ります。お先失礼しま……」
「あ、まって」(カメラは女性の後ろから男性を映している)
男の声が途中で遮られる。ドアを向いていた体がゆっくりと女性を向く。
「あのね……突発の仕事ができちゃって、今から行ってほしいの」
「えっ!?」
驚く男性。時計を二度見して、女性の顔を見る。
「えっ!?」
「うん、突然でしかもこんな時間にごめんね」
女性は立ち上がり、書類を何枚かテーブルに置く。(カメラがテーブルの上に)男性はしばらく女性を凝視していたが、諦めたかかのように書類を手に取る。
「……うへぇ、また殺しですか。単身ですか?」
「ううん。マリちゃんが空いてたから二人だよ。「まっかせてー!」って」
男性が深くため息をつく。
「ネコタ妹ですか。不安だあ」
「まあまあ、仲良くやってねうふふ。それじゃあ、書類確認して準備ができ次第出てね」
「はい……」
"俺はパルプでいく"ラピッドスピードストーリーズが贈る最高エンタメパルプ小説! パルプに魅せられた男が勢いだけで書き殴ったスカスカハイテンポアクションノワール! 銃を撃って殺す! 新タイプダークヒーロー誕生?
アクション!(Action!)
BANG!
(銃声がして、髭面の頭が弾け飛び脳みそがぶちまけられる! そのすぐ脇を駆け抜けるウインドブレーカーの男。手に持った拳銃をすばやく構えどこかに2連射! どこかから自動小銃の連射音がして、男は横っ飛びでベルトコンベアの上を滑りぬける)
「殺せ!」
「死ぬのはお前らだよ」
BANG!
ハイテク装置!(Future!)
「さてと」
(どこかの廊下。明かりはなく暗い。床や壁はとても汚れている)ウインドブレーカーの男性がカバンからサングラスを取り出して装着する。すると、男性の周りの景色が黒から濃緑に変化する。(最初から最後まで男性を横から映す)
「……なぁ、これ、サングラスである必要はあるのか?」
男性が独り言を言う。電話越しのような女性の声が返ってくる
『かっこいいじゃん! あのね、つい最近見た映画で、主役がスーツを着てサングラスをかけててかっこよかったんだよ!』
「モンスターが出てくるやつ?」
『バンドして歌って踊るやつ』
「そっちか……」
ラブコメ……?(babe?)
(暗い森の中、傘をさしたウインドブレーカーの男性が一人、佇んでいる)
「それで、ネコタはどこにいるんだ?」
男性が言う。
『マリ』
女性の声が返ってくる。それを聞き男性は片手で頭を揉む。
「……マリ君はどこにいるんだ?」
『マリ』
男性は大げさな仕草でかぶりをふる。そしてため息。
「はぁ……。で、マリは今どこに?」
『ひ・み・つ!』
and more...
(打って変わって実写に。映画館の中、"殺し屋イヌイ ワンナイト・ブリッツ"の大型看板の前に男性客
「息もつかせぬアクションで興奮しっぱなしでした!」
お母さんと子供(しゃべるのは子供だけ)
「すごいかっこよかったです!」
二人の女性客
「「せーの、殺し屋サイコー!」」
殺し屋イヌイ ワンナイト・ブリッツ
残業代は出るのか……?(爆発音の後、黒い背景にどでかくタイトルコールがあり、つぎに小さく残業代~が出る)
近日公開予定!
(現在頑張って校正中です)
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