責任のプロセスを知る
責任のプロセス
スクラムマスターは組織を支援していく必要がある。
その時に、
組織のメンバーのモチベーションが高い状態や
良い組織に変えていくために
それぞれのマインドセットを良くする必要がある。
課題に対する取り組む姿勢 = 責任
と言う観点で、どのような状態のマインドセットが存在するかをまとめる
責任の6つの状態
責任には全部で6つの状態がある。
それは下記
responsibility(責任)
Obligation(義務)
Shame(恥)
Justify(正当化)
Lay Blame(他責)
Denial(否定)
「Lay Blame(他責)」の状態から一つずつ壁を乗り越えていくことにより
最上位の「responsibility(責任)」の状態となる。
そしてそれは仕事にせよ私生活にせよ、最も効果的な状態になる。
「Lay Blame(他責)」の状態すら放棄した状態は「Denial(否定)」となる。
各状態の説明
責任のある状態と
responsibility(責任)
責任のない状態(以下5つ)の2種類に分類される
Obligation(義務)
Shame(恥)
Justify(正当化)
Lay Blame(他責)
Denial(否定)
Lay Blame(他責)
責任感の最下層の状態は「Lay Blame(他責)」である。
これは怒る、苛立つ状態。
他責では問題は解決しない。「誰かの責任だ」。
自分ではない誰かが行動を変えることで解決しようとする行動である。
他者に違う結果を求めている。
その他社が変わらなかったらどうするのだろう?
真の課題とは自分の中にあり、解決策も自分の中にある。
もし、「Lay Blame(他責)」な状態にいる限り、自分では見えることはないだろう
Justify(正当化)
「Lay Blame(他責)」を乗り越えた時に待っているのは「Justify(正当化)」である。
他者のせいにする事からは脱したが、次は環境や条件のせいにしている状態である。
そうなるべくしてなった。外部の状況の生で自分の制御化ではないと思う。
例えば以下
これが経済だ
これがマネジメントのやり方
文化だから仕方ない
Shame(恥)
「Justify(正当化)」を乗り越えると次は「Shame(恥)」の段階になる。
外部要因を理由にする事を乗り越えると、次は内部要因にフォーカスしすぎるのである。
十分に実力がなかったと言った、自分に責任を感じ、常に罪悪感を感じる状態である。
これは自己に責任が向いている状態であるが、限定的で、本質的に選択肢も自由もない。
Obligation(義務)
そして次の段階は「Obligation(義務)」。
したくないけどやらなければいけない。他に方法がなかったと言い訳をする。
成功者と言われる人でも「あれをしなければならない」「これをしなければならない」
と考えている。
選択肢が無いように感じていて。
これはただの重荷である。
Quit(放棄)
「Shame(恥)」と「Obligation(義務)」の横に存在するのが「Quit(放棄)」である。
外部要因からの恥の意識や、重すぎる義務を感じた時に、逃げる先として存在する。
どのようにオーナーシップを持って学び作っていくのかの検討がつかない場合、一時保管先としてここに問題を放置する。
しかし
いつでも結局は問題として戻ってくる。
例えば、いつもの会議に出たく無い。意味がないと思っている場合。
いつでもそれはやってくるし、やるたびに憂鬱になるだろう。
だから、「止めません?」と勇気を出す必要がある。
Denial(否定)
問題がある事を否定し、受け付けない。それにより問題に取りかからない.
これは防衛本能の一つで、存在している問題から目を背け、現実から逃げるためにある。
これは実に強烈な状態である。
問題や心配事から目を背けて、立ち向かう事を止めているのである。
Responsibility(責任)
義務感からではなく、実行責任(responsibility)や結果責任(accountability)を持つ。
non-responsibilityを乗り越えcommitmentを果たそうとするときにこの領域に到達する
3つのキー
Intention:状態が良くなっていない時に責任を持って反応していく
Awareness:いち早く、協力状態になれるように
Comfront:何を学べるか、何が正しいか、何がより良い進歩なのか自分に問いただす
まとめ
スクラムマスターとして組織を支援するためには、
組織が
メンバーが
どの状態にあり
次にどうなっていく必要があるのかを
再認識する必要がある
参考
責任のプロセスについて書かれているHP
youtubeでの簡易的説明