CSP-SM受けてみることにした そのxに向かって「メンタリングした話」
ここまでのあらすじはここから
6.2 誰かをメンタリングする練習をしてみよう
概要
レトロスペクティブを基本としたチームカイゼンコーチが主体(一部Co-Coach)
回数:週1(レトロスペクティブ後)
目的:ふりかえりを通じて、チームの現状の課題やその場のふるまいをカイゼンする
経緯
あるプロダクトチームのビジネス企画チームのスクラムマスターをしていました。そのプロダクトの開発チームはスクラムを導入しています。そのスクラムマスターにビジネス企画チームのスクラムマスターを任せ、私がアジャイルコーチとしてスクラムマスターの支援をする形で運営することになりました。
スクラムマスターをしてもらうことを決めた理由は、
物理的な理由:私はリモート、そのスクラムマスターは現地の企画チームの近くにいる
心理的な理由:そのスクラムマスターが開発チームのサポートをして2年になります。企画チームとコミュニケーションをとっているので、気兼ねなく頼み事をできるような関係性が既に出来ていたためです。
具体的に行ったこと
まずはレトロスペクティブでの観察をします。
問題解決よりも、場の観察を中心に行います。
チームの反応やスクラムマスターの振る舞いや、ミーティングの進むペースなどを観察します。
そもそもメンターが課題と感じていた
ファシリテーターと個人の対話になってしまう
時間がない
といった課題に対し、観察をしていく中で見えてきたものをフィードバックしていきました。
1回の中で出たものではないですが、
メンバーの意見に対して話題の総括を行い話を終わらせている
問いがパワフルクエッションになりきれていない
会話をファシリテーター自らがすることで、メンバーの話す機会どころか考える機会を奪ってしまっている
全ての意見に対して時間を使っているため、話題の思い出しをして時間が終わってしまっている
チームにとって重要な優先する話題を決められていない
短期でのカイゼンが可能なものや、中長期でのカイゼンをする必要のある項目などを観察しました。
フィードバック以外にも、会の前のリマインドを行います。
会の開始前には会の狙いの確認を行います。
会の終了後には、会のふりかえりとフィードバックを行い、アクションを確定します。
まとめ
メンタリングをしている中でも、コーチングの要素を使う事がありました。また、ティーチングの要素も時には重要でした。
自分の経験や知識、意見がどこまで主体となって対象者に語りかけるかにより、このふるまいが変わってくることを改めて学びました。
さらに、メンタリングをすることで、私自身の反省にもつながり、自分が疑似体験したように深い学びが得られました。
自分を客観視できない中、近しい人を客観視してカイゼンを促すことは自分の成長にもつながると知った経験です。