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注文住宅を建てた話(4)

最初の方針

注文住宅の購入にあたって情報収集を進めていくわけですが、まず方針として心に決めたのは、「打合せやイベントは必ず夫婦同伴で行く」というものでした。これは、夫婦間で情報や印象の差を生じさせないための試みでしたが、結果的に良かったと思います。

前の記事であげた三社(積水、ヘーベル、パナ)の中から一社に決めるまでに合計18回、打合せやイベントに出向きましたが、その中で予定調和的に進んだ日もあれば、思ってもいなかった好印象、もしくは悪印象が残った日もありました。

おそらく夫婦のどちらかだけで打合せに出向いてしまっていたら、後で情報共有するにしても限界があるので、ハウスメーカーの比較検討をするにあたって認識や印象のずれが生じてしまっていたと思います。(最悪ケンカになっていたかもしれません)

実は三社の中で、最初の打合せが物足りない印象、二回目の打合せでさらにマイナス評価の会社があったのですが、三回目の打合せで担当者が変わり一気に挽回をしました。もし三回目の打合せで夫婦のどちらかが欠けていたら、夫婦間で評価の差が生じていたと思います。

進め方

まず、三社の評価軸を作成することを情報収集の目標としました。具体的には ↓ のようなマトリクスを作ることです。(このサンプルでは5項目しか評価軸がありませんが、実際は10項目程度作りました)

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上の表のような ①性能比較のマトリクスの作成が当面の目標で、次に②間取り提案③概算の費用を見積ってもらう、ここまでは三社全てにやってもらおうと決めていました。

そして①②③を総合的に判断して、詳細の打合せに進むメーカーを一社に絞る、というところまでが住宅購入の第一段階と自分たちの中で思い描いていました。(三社の担当者にもこのように進めていきたい旨は伝えました)

しかし誤算があり、↑のマトリクスはそれなりに情報を集めて作成したは良いものの、性能比較はメーカー選定を決定づける要素にはなりませんでした。その理由は二つあります。

1.今回検討した三社は住宅性能面では拮抗したレベルであったこと

住宅性能面では、いずれかの会社が特に秀でている/劣っているといった印象は受けませんでした。特に耐震(制震)については各社とも自信満々で、私もそこそこ勉強しましたが「どの会社も優れている」という役に立たない結論しか出すことができませんでした。

2.予算(見積り金額)の差

「一発目の見積りでメーカーを決めるので最初からベストプライスを出してほしい」と各社の営業担当者に伝えたうえで見積りを出してもらいましたが、一社だけはそもそもの定価が高く、値引きもあまりされなかったため他二社より大幅に高い見積り(坪単価)となりました。食堂だと思って入ったら高級料亭だったみたいな状態で、とても住宅性能云々というレベルの話ではありませんでした。


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