増える有料着席サービス
最近、列車関係の記事でよく見かける
「有料着席サービス」の文字。
まず有料着席サービスとは
→簡単に言うと、乗車券にプラス料金を払って、必ず座って乗車が出来る列車の事だ。
前からこのサービスをやっていたのは
私のイメージだとJR東日本の湘南ライナーや中央ライナー、青梅ライナー、
ホームライナー千葉、逗子などがある。
(※現在、中央ライナーは特急「はちおうじ」「おうめ」という特急扱いに。ホームライナー千葉、逗子は廃止となっている)
私鉄だと京浜急行のウィング号、小田急のロマンスカーなどではないだろうか。
JRの湘南ライナーは小田原~東京や新宿を結んでいる。
この列車の特徴は、510円のライナー券を購入すれば、
朝夕のラッシュ時に必ず座って帰れる列車である。
あとは停車駅が少ないことだ。
東京始発の列車の場合、通常東海道線内の普通列車は、
東京→新橋→品川→川崎→横浜→戸塚→大船→藤沢の
順に停まる。
湘南ライナーの場合は、東京→品川→大船→藤沢の順に停まる。
しかも東京と品川では乗車のみの停車になる。
混んでいる駅を横目にみながらゆったり帰られるのは、
ちょっと特別な気分になる。
このように前までは限られた列車や会社が行っていたサービスだったが、
ここ最近は事情が違う。
特に私鉄でこのサービスが多くなっている。
2008年に東武が池袋から川越方面へ延びる東武東上線内で、
「TJライナー」という列車を出したのを皮切りに
他の会社でも参入が増えていった。
西武が「S-TRAIN」や「拝島ライナー」
京王が「京王ライナー」
東急では7両編成の1両だけを改造した「Qシート」が誕生した。
小田急で昔から走らせている「ロマンスカー」は昼は観光用だが
朝夕のラッシュ時に本数を増やすなど通勤需要が年々高まったいる。
会社によって金額は変わるが、安いと300円から利用が出来るので、
プチ贅沢という観念からみるとちょうどいいのかもしれない。
今後も東武スカイツリーラインと日比谷線の直通電車で
運転を開始するなど有料着席サービスの勢いはまだ止まらない!
ここで元祖有料着席サービスとして
JRの「グリーン車」もあるじゃないかと思う人もいるだろう。
現在、東海道線や横須賀線、湘南新宿ライン、上野東京ライン、常磐線、高崎線、宇都宮線の7路線で走っているグリーン車(2023年には中央線にも導入予定)
グリーン車は、普通電車の車両の内、2階建て車両2両を有料着席サービスとして設けている。
ただ、今まで話してきた有料着席サービスとグリーン車には違う点がある。
※もちろん新幹線や在来線の特急にあるグリーン車に関しては、指定席での販売なので、必ず座れる。
それは必ず座れるものではないというところだ。
デッキ部分に居たり、混んでいて座れなくても料金は発生する。
価格は乗車する距離で変わり、50キロまでが770円で、
51キロ以上で980円になる
(※上記はホームにて事前購入した場合の平日料金です。
電車内での購入や休日などにより料金は変動するので、注意が必要!休日は少しお得になっている)
自分は普段乗っている路線だと、たまにグリーン車を利用する。
帰るときに路線を変えて帰ることもある。
その時に普段は乗れない、
JRの湘南ライナーやロマンスカーを利用する。
つかの間の時間だが、少し贅沢をしている気がする。
ちょっとした幸せかもしれないが、
たまには移動時間を買ってみるのも良いのではないだろか。
皆さんも毎日の中に、少しだけ気分を変えて
有料着席サービスを利用してみては如何でしょうか。
※上記は、東京駅から小田原へ向かう湘南ライナー。空いているようにみえるが、品川駅から乗る人用に前よりの車両は空けている。
車両は国鉄時代から使われている車両なので、もうそろそろ引退が近づいていると思われる。今だけしか乗れない鉄道風景になるかもしれない。
※上記は、あずさやかいじなどで使用されるE353系車両だ。最初の方に書いた、特急「はちおうじ」や「おうめ」も同じ車両が使われる。普段乗れない車両に乗れるのも特別な気持ちになれる。