2023 J2 第20節 ブラウブリッツ秋田 vs ツエーゲン金沢
互いに白星に恵まれない中での一戦で、浮上のキッカケを掴むのはどちらのチームか。スタメンはこちら。
序盤から柳下監督の秋田対策である、中盤をダイヤモンドにする形が功を奏し、秋田の持ち味であるセカンドボールの回収率を低下させることに成功。ただ、慎重な試合運びを選んだためか、決定機は25分の杉浦のボレーシュートと38分の加藤のシュート。いずれも素晴らしいシュートだったが、圍が立ちはだかる。
秋田としては、思うようにいかない展開に加え、動きも鈍く、受け身にまわざるを得ず耐える時間が多い前半となってしまった。
後半になっても試合の展開は変わらず。金沢のビルドアップをうまく消し、蹴られた場合でも後ろで回収はしたが、カウンターでしっかり攻めきれなかったり、セカンドボールの回収で後手に回ったりとで状況は好転せず。
セットプレーから出た数少ないチャンスも白井に阻まれ、0-0のスコアレスドローとなった。
前節の磐田とはまた違った秋田対策を披露されたわけだが、有効な手立てを打てずに引き分けとなった。ただ、相手の方が決定機の数では上回っていたので、圍を中心に0点で切り抜けた守備陣の奮闘が光った1戦と言える。
開幕当初のような陣形のコンパクトさや、プレーのインテンシティを保てないと、秋田の土俵の試合にはできないので、その部分をどう捉えていくか。また、自分たちの土俵でない時間でも点を取れるセットプレーをどのように生かしていくか。
この辺りが整備できないと、夏場に序盤の貯金を使い切ることになるため、まずは1週間しっかり休んで、藤枝から始まる5連戦に備えて欲しい。
とはいえ、秋田のやることは変わらない。セットプレーを生かせれば、なんとか中位争いには踏みとどまれると思います!