『恋はデジャ・ブ』(原題: Groundhog Day)感想※ネタバレあり

『恋はデジャ・ブ』(原題: Groundhog Day)

監督ハロルド・ライミス
脚本
ハロルド・ライミス
ダニー・ルビン
出演者
ビル・マーレイ
アンディ・マクダウェル

面白かった。
時間がループすることに気づき、それを利用して初めは自由に振る舞っていたフィル。何度繰り返しても同じ日に戻ってきてしまうので、見ているこちらまで背筋が凍るような心地がした。自ら命を捨てて、永遠を終わらせようとしていたのも、それでも終わらなくて半年も同じ日を繰り返していることも、ゾッとする。

自分のことしか考えていないフィルは、自分の望むように物事を進めるために、繰り返しの日々の中で、相手が望む100%の回答を出し続けていた。
攻略本を読んだゲームの面白さが半減するのと同じだと思う。人との関わりにおいても、正解が正しいとは限らないんだなと感じた。相手の気持ちが分からないから、悩んだり苛立ったりするけど、分かりすぎるのもつまらなさそうだった。

誰にでも丁寧で優しいリタをお手本に振る舞い始めたフィルが、どんどん街の人に頼りにされるようになるのを見ると、人生を変えるのは、自分自身がどう行動するかにかかっているのだと強く思った。

フィルを永遠から解放したのは何だったのだろう。マイペースに自分のためだけに人生を送るのは、色の無い同じ景色の中に留まるのと同じこと。誰かと共にあることで、物事が動き出し、色鮮やかに見えてくると伝えたかったのかもしれない。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。