『食べて、祈って、恋をして』(原題: Eat Pray Love)感想※ネタバレあり
『食べて、祈って、恋をして』
(原題: Eat Pray Love)
監督ライアン・マーフィー
脚本
ライアン・マーフィー
ジェニファー・ソールト
原作エリザベス・ギルバート
出演者
ジュリア・ロバーツ
ハビエル・バルデム
リチャード・ジェンキンス
ジェームズ・フランコ
面白かった。外国に行きたい思いが高まっている自分にとって、共感するところや、気持ちを後押しされる場面や台詞が多くあった。
宝くじが当たるように祈る人に、まずは買いなさいと神様が告げたこと。自分はライターだと言ったリズに、それは職業だと返したイタリアの友人。調和が乱されることもまた、調和の一部であるというクトゥの教え。
自分が動かないと、物事は停滞したままになってしまう。そうすると、自分を表現する手段が、社会での役割だけになってしまい、自分自身を見失うのだろう。ただ生きることだけに集中するために、知っている人も物も無い外国に行くのは、本当に意味のあることだと思う。そろそろ、私自身の調和を乱して、再構築したいな。
仕事や恋に忙殺され、何も考えず自分のことだけを見つめるための時間が無いというのは、今の私にとても当てはまる。ただ、自分を許すのも、恐れを克服するのも、他者との関係性の中でしか実現できないのならば、完璧に孤独な状態では、人は自分自身すら見えなくなるのかもしれない。
若い女性に若い男性が声を掛けるシーンや、アイスを食べる2人組の横に座るシーン。過去の出来事や日常から離れて、ひとりイタリアを回るリズは、ひとりだけど孤独ではないように感じた。
人は変化を嫌う生き物だから、物や人に執着してしまう。そして、幸せのためにそこに留まり、幸せのために惨めな毎日を送っているという。それでは生きている意味がないし、面白い毎日を送りたいと、私自身強く思うから、リズの決断は大正解だったと思う。
ヨーロッパのおしゃれな街並みや、異国情緒溢れるインドの景色も良かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。