『ハリー・ポッターと呪いの子』感想※ネタバレあり

赤坂駅を降りてすぐハリー・ポッターの音楽が流れてきて、そこからもう魔法の世界が始まっている!カフェやマホウドコロ、タイムターナー、魔法使いの肖像画など、劇場に入る前からワクワクする空間が広がっていた。

そして舞台は、魔法があちこちで使われていて、まさにハリー・ポッターの世界そのものだった!電話boxに吸い込まれるシーンでは、一瞬で別の場所からキャストの方が出てくる早業がすごい。ローブを翻して立ち回るシーンや、階段をくるくる移動させる大掛かりな装置など、全編通して豪華な作品だった。特に、舞台下に水場があり、そこから上がってくる演出はとても画期的だなと思う。


魔法の杖が勝手に動くシーンや、ディメンターに襲われるところ、そして泳ぐところなど、相手や環境から受ける衝撃を受け流す動きが、皆とても自然で上手だなと感じた。
壁一面に文字が浮かび上がるシーンは迫力満点!ディメンターが客席の上を浮遊し、ヴォルデモートの影が忍び寄ってくるところで第一幕が終わったのも、とても粋な演出だと思った。ディメンターは、人が中に居るように見えたかと思えば、布のようにぺっちゃんこになっているようにも見え、不思議な演出だった。ハリーの家に向かうヴォルデモートが、客席まで降りて来て走り去っていくところは、間近で見たかったなあ。

藤原竜也さんの舞台を始めて見たが、とても素敵だった。立ち姿がすらっとしていて洗練された男で格好良い。マルフォイ親子はとても良い関係だなと微笑ましかった。スコーピウス役の斉藤莉生さんが魅力的で、いたずらっ子だが優秀だった父ドラコと比べて、少し頼りないところが可愛い。大人になったドラコは、スコーピウスのそういう不器用なところも受け入れていたり、ハリーを励まそうとしたりしていて、いい男になったなと感慨深い、、、。

美山加恋さんがめちゃくちゃ上手かった。狭い中を自由自在に動いていて、嘆きのマートルそのものだった。スネイプ先生もそうだが、映画版の吹替の声にとても似ていて、まさに本物だった!

最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。