『7つの贈り物』(原題: Seven Pounds)感想※ネタバレあり
『7つの贈り物』(原題: Seven Pounds)
監督
ガブリエレ・ムッチーノ
脚本
グラント・ニーポート
出演者
ウィル・スミス
ロザリオ・ドーソン
ウディ・ハレルソン
バリー・ペッパー
マイケル・イーリー
ベン(ティム)が、「誰かの助けが必要でも決してそれを求めない人」を探していた理由が判明したときの、冷たい水とクラゲの毒に苦しむ姿に、涙が止まらなかった。
サラが亡くなったから臓器提供できる人を探しているか、もしくはサラの後を追おうと思っているのかと予想していたが、実は、自分の不注意による事故で亡くなってしまった7人に対する贖罪で、自分の財産も命をも差し出し、助けようとしているとは思わなかった。
とはいえ、相手は誰でもいいわけではなく、自らの命を差し出すに値する人間を探そうとする姿は、まだ彼自身迷いがある証拠のようにも思った。
エミリーの家でのディナーで、庭先のダンスのときは消極的だったティムが、壊れた機械を直した後、自分からキスを求めたのには胸が高まった。このとき様子のおかしいティムに、エミリーは彼が何か重大なことを隠していると気づいたんだと思う。
エミリーを死なせたくないという思い、自ら命を絶つ恐怖、過去の過ちに対する自責の念。それら全てを抱えて死に向かう、彼の最期は壮絶だった。それは、自分が死んで愛する人が助かっても、その人は喜んでくれるのかとか、2人とも生きることはできないとか、そんな簡単なものではなく、ティムの深い懺悔と愛が、重過ぎる決断をさせたのだと思う。
劇中流れる音楽も良かった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。 これからもいろいろな作品・体験に触れ、日々の活力にしていきたいなと思います。よろしくお願いします。