昼寝
30分の昼寝のつもりが、気づいたら3時間後の世界にいた。
控えめに言って意味がわからない。
あぁこれはほんとうに意味がわからないよ。
どうやら昼寝をしてはいけない星のもとに生まれついてしまったようだ。
早起きして、30分だけ昼寝して、早寝する。
そんな完璧なるスケジューリングに私の未来は明るく照らされていたはずだったが全然そんなことはなかった。
ふと外界へと足を踏み入れると、そこは5分で限界を迎えるほどに熱せられていた。
名古屋40℃というパワーワード。
ほんのり汗ばむ身体を連れてお風呂に向かう。
気分任せに手にとった、アロエの入浴剤。
緑色だと思ったらオレンジ色をしていてちょっとびっくりしたけど、お湯のなかでは優しい若草色を浮かばせていた。