せんとう
戦うつもりは微塵もない。あくまでも銭湯の話である。
テレビでスーパー銭湯を紹介していて、ひさびさに行ってみたくなった。
子供のころ家族とよく行ったスーパー銭湯を思い出す。
ひろい浴場はもちろん、食事処も、マンガ読み放題の休憩所も、卓球室もある。
それはそれはすばらしい施設なのだ。
今度、一人銭湯にでも行こうかな。
夜は怖いから朝風呂とか。
というかもう住みたい。定住したい。
あんなところで暮らせたらぜったいに幸せ。
休憩室で心地のよい朝を迎え、朝風呂に浸かる。
それからは1日中マンガを読んだりネットを見たり卓球をしたりカラオケをしたり。
昼にお風呂に入ってもいいかもしれない。
夜は食事処でざるそばなんかを啜って。
いやでもあそこのざるそばはあんま美味しくないんだった。
まぁとりあえず適当になにか食べる。きゅうりの浅漬けとかめちゃくちゃ美味しいし。
そしてまたお風呂に入って、休憩室で貸し出しの毛布にくるまって眠りにつく。
すばらしい。想像するだけで幸せ。
いつかお金持ちになったら定住しようとおもう。
高級車だとかブランド品だとかにはまったく興味がないから、そういうことにお金を使っていたい。
スーパー銭湯に定住したい。
一人でいいから、スーパー銭湯でずっと暮らしていたい。
ああ、でも卓球は2人いないとできないのか。
卓球のためだけに誰か友達を呼ぼう。
ああ、友達いないんだった。
あああ、(絶望)