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競走馬の名前~マチカネタンホイザ編

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こんばんは、竜神です。今回は競走馬の名前シリーズ三回目です。本文の140文字制限は止めます。書いてて辛い(笑)短くはしますけど(嘘)。【1,563文字:ちょっと読み応えがあります。】

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競走馬をたくさん持っている馬主さんは、毎年の馬名登録にかなり苦労するそうです。シゲルの冠で知られる森中 蕃(モリナカシゲル)さんは、毎年テーマを決めて馬名を付けていく事で有名です。そのなかにはシゲルシャチョウとかシゲルジチョウとか卓越したネーミングセンスの馬が居たりします。スゲーよね。


同様なネーミングセンスを持った馬主さんとして有名な方に細川益男(ホソカワマスオ)さんがいます(冠名はマチカネ)。この方はマチカネフクキタル&ワラウカドのネーミングが秀逸なのですが、その他に竜神が大好きな馬が居ます。(ネーミングも含めて)

それは、マチカネタンホイザ。馬名の由来は、冠名+ワーグナーの歌劇「タンホイザー」です。ただ、マチカネタンホイザーとしてしまうと10文字となり馬名登録が出来ません。(馬名登録は通常9文字まで)
そこで細川さんは、最後の長音を抜いて『マチカネタンホイザ』としたのでした。

血統面で言うと当時のトップサイアー、ノーザンテーストを父に持ち、母は名牝系・スターロツチ系という超良血。新馬戦では武豊を背に6馬身の圧勝で一躍クラッシック路線に乗りました。ただ、同期には販路の申し子ミホノブルボンがおり、クラシックには縁が無く終わります。

明けた5歳時には、ダイヤモンドSと目黒記念を連勝。目黒記念では前年の菊花賞馬を下しているため、次走の天皇賞春では初のG1制覇を狙えるところまで来ましたが…。そこからがこの馬の苦難の日々が続きます。天皇賞春ではライスシャワーに雪辱され、4着。その後もOP特別や重賞では勝てるもののG1では勝てない日々が続きます。(5歳時JC15着、有馬4着。6歳時天皇賞春5着、宝塚記念9着、天皇賞秋4着。)

G1でも4着、5着と掲示板は有ったり、その間AJCC(G2)を勝ったりと全くダメじゃないのもこの馬の歯痒いというか、なんとも言えない所でした…。
2走連続の出走取消となった6歳時のジャパンカップと有馬記念以外は出られる所にきっちり出る所もこの馬らしかった所。がんばってがんばって、もがき続けてる所が自分の琴線に触れておりました…。

7歳になったマチカネタンホイザは前年同様AJCC(1月のレース)を目指すも故障のため、春を全休します。
そして、復帰戦に選んだのが高松宮杯(当時は芝2,000mのレース)。待ち受けるは最強外国産牝馬ヒシアマゾン。単勝オッズは1.5倍対8.3倍。明らかなヒシアマゾンの一本かぶりでした。

レースでは大方の予想を裏切るヒシアマゾンの逃げ。直線までレースを作るも、重い斤量と重い馬場、周囲のプレッシャーが最強牝馬のスタミナを奪いました。アイルトンシンボリとダンシングサーパスがヒシアマゾンを競り落とします。2頭の決着かと思われた所に中段待機のマチカネタンホイザが満を持しての急襲。重い馬場を物ともしないパワーで2頭を差し切りました。ヒシアマゾンを筆頭にG1の常連を下しての重賞勝利。自分もタンホイザがヒシアマゾンを下して大興奮でした。(ちょっとヒシアマゾンの自滅も有ったけど)

高松宮杯では金星を挙げたマチカネタンホイザでしたが、その後は勝ち星がなく、遂にG1は取れずじまいでその競走生活を終えました…。
もちろん、G1は勝って欲しかったですが、まるで己の意地を果たしたような高松宮杯を見て、自分は満足出来ちゃった部分もあります。
こんな風に個性的な馬を応援するのも競馬の良さなのかもしれません。
ここまでお読み頂きありがとうございました。

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