
新制限対応 炎王スネークアイ 徹底解説
はじめまして。
普段関東で遊戯王をしている、れいと申します。
3月31日に新制限で開催された「つりおCS 3人チーム戦」において、【炎王スネークアイ】を使用し、個人成績6-1の3位という結果を残す事が出来ました。
つりおCS 3人チーム戦
— れい (@ryuzetsu_yp) March 31, 2024
〈パラレルエクシード〉を採用した【炎王スネークアイ】使って個人6-1で3位でした。
デッキリストもプレイもかなり自信あって優勝出来ると思ってたからめちゃくちゃ悔しい... pic.twitter.com/4xIur49jT1
今回は、新リミットレギュレーション適用後の2024年 4月環境でも圧倒的な強さを誇る【炎王スネークアイ】について解説したいと思います。
有料部分の展開解説では、展開ルートは勿論、その展開を行うメリットやデメリット、どの様な時にそのルートを選ぶかまで、かなり詳しく解説しているので、気になった方は購入していただけると幸いです。
○炎王スネークアイの強み
このデッキ最大の強みは、1枚初動である〈スネークアイ・エクセル〉から形成される、強固な先攻展開と後攻時の強力なワンターンキルである。
他のデッキの先攻展開と違い、妨害が盤面と墓地に散っているこのデッキの先攻展開は、強力な返し札である〈禁じられた一滴〉や〈超融合〉を用いても返す事は、ほぼ不可能である。
後攻時は、〈蛇眼の炎龍〉〈炎王神獣 キリン〉〈賜炎の咎姫〉〈世海龍ジーランティス〉の4枚による強力な盤面処理があるので、相手の盤面にモンスターが複数存在している場合でも、関係なくワンターンキルが可能となる。
そして何より恐ろしいのは、これらの動きの再現性の高さである。
このデッキには、〈スネークアイ・エクセル〉の素引き以外にも、〈スネークアイ・エクセル〉にアクセス可能な〈篝火〉〈黒魔女ディアベルスター〉〈"罪宝狩りの悪魔"〉の3種が採用されており、4種(計9枚)のこれらのカードを40枚のデッキから1枚引く確率は、初期手札が5枚である先攻は74%、ターン開始時に6枚目のドローがある後攻は80%と、かなり高い数値になる事から、このデッキの安定感は高いと言える。
○デッキの選択理由
新リミットレギュレーション適用後、数あるデッキの中から【炎王スネークアイ】を選択した理由は5つある。
①デッキの安定感が高い
②手札誘発の貫通率が高い
③手札誘発の撃ち合いで強い
④サイドデッキから入って来るメタカードで致命傷となるカードが存在しない
⑤環境上位デッキである【粛声】【R-ACE】に対して有利である
これらを順に解説して行きたいと思う。
①デッキの安定感が高い
ここに関しては、先ほど「炎王スネークアイの強み」のコーナーで解説した通りであるが、初動の枚数も多く、後述でも解説するが、手札誘発の貫通率も高い為、安定した勝率を出す事が可能だ。
②手札誘発の貫通率が高い
〈スネークアイ・エクセル〉がキーカードとなるこのデッキは、〈スネークアイ・エクセル〉の召喚成功時効果に対して発動される〈エフェクト・ヴェーラー〉や〈無限泡影〉が致命傷な様に見える。
しかし、メインギミックである〈黒魔女ディアベルスター〉〈"罪宝狩りの悪魔"〉〈炎王神獣 キリン〉〈篝火〉が貫通札になり、採用されている場合は、サブギミックである〈パラレルエクシード〉もまた貫通札になる為、〈スネークアイ・エクセル〉に〈エフェクト・ヴェーラー〉や〈無限泡影〉を発動されても、1枚で停止する事は少なく、〈灰流うらら〉に関しても致命傷になる事が少ない。
以上の事から、このデッキは効果無効系の手札誘発に対しての受けが良いデッキと言える。
③手札誘発の撃ち合いで強い
手札誘発の採用枚数が多い現環境において、後攻側のプレイヤーが手札誘発を複数枚投げる事で相手の先攻展開を止める事に成功するも、後攻側もまた先攻側の手札誘発によって動きを止められ、ターンが渡りロングゲームになるという展開が一定数存在する。
この時、効果を無効にされた〈スネークアイ・エクセル〉や〈蛇眼の炎燐〉の様なレベル1モンスターを〈リンクリボー〉に変換しておく事で、次のターン以降の初動となる自分のレベル1モンスターは相手の〈エフェクト・ヴェーラー〉や〈無限泡影〉の様な対象を取る効果無効カードを貰わなくなる為、この様な状況になった際、1枚初動が多いこのデッキは次のターン以降にデッキトップから初動を引く確率も高く、なおかつ効果無効を避けられるので、試合を有利に進める事が出来る。
④サイドデッキから入って来るメタカードで致命傷となるカードが存在しない
ここで言う致命傷となるカードとは、【神碑】で言う所の〈拮抗勝負〉【R-ACE】で言う所の〈ハーピィの羽根箒〉〈大嵐〉〈ライトニング・ストーム〉の様な、有利状況からでも1枚発動されるだけでゲームが傾きかねないカードや負けに直結するカードを指す。
【炎王スネークアイ】には、上記の様なカードが存在しない。以外と見落としがちなメリットだが、デッキ選択において、これはかなり大事な要素になる。
マッチ戦の遊戯王において、サイド後の致命傷となるメタカードが存在しないという事はとても重要である。
当たり前だが、これがあるとないとでは、サイド後の先攻勝率が大きく変わって来る。
⑤環境上位デッキである【粛声】【R-ACE】に対して有利である
【炎王スネークアイ】vs【粛声】
【炎王スネークアイ】vs【R-ACE】
両マッチアップ共に、基本的には先攻有利の、展開が通ってしまえばそのまま勝ちというパターンが多い。
しかし、前者のマッチアップでは、後攻時にギミックで相手の盤面を捲る力や、手札誘発を複数枚撃った後に手札に残るカードの質の高さが【炎王スネークアイ】と【粛声】では桁違いだと思っており、後攻時のやれる度合いという観点で、筆者はこちらに分があると思っている。
後者のマッチアップでは、お互いの手札誘発の採用枚数に大きな差がある。
これはすなわち、先攻展開の通りやすさに直結する。【R-ACE】側には〈エフェクト・ヴェーラー〉や〈無限泡影〉が入ってない変わりに〈禁じられた一滴〉が採用されている構築をよく目にするが、このデッキの先攻展開は〈禁じられた一滴〉で盤面が壊滅しない。
決め手はサイド後の先攻勝率にあると思っている。
サイド後、仮に【R-ACE】側の先攻展開が通ったとしても、こちらが投入する〈ハーピィの羽根箒〉〈大嵐〉〈ライトニング・ストーム〉の計4枚が重くのしかかる。
40枚デッキが6枚ドローした際にデッキに4枚入っているカードを1枚引く確率は49%である事から、これの再現性は、それなりに高い事が分かる。
単純計算で分かる通り、2回に1回は〈R-ACEタービュランス〉で4枚カードをセットした返しに、上記のどれかが飛んで来る計算になる。
以上の事から【炎王スネークアイ】vs【R-ACE】についても、筆者は有利と考える。
ここから先は

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?