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雑誌周りのお金の話

みんな大好きお金関係の話をちょっと書いてみようと思います。
出版社と編プロで変わってくる内容もありますが、ざっくりと説明しますね。

本の値段をつけるには?

雑誌作りには
編集費
印刷代
が大まかに必要となります。
その他にもお金はかかるのですが、ざっくりとはこのふたつ。
同人誌とほぼ同じですねw
本の値段は編集費+印刷代を冊数で割って、もろもろとあれやこれやを足したら出てきます。

編集費って?

で、編集者の立場から超絶大事なお金は「編集費」。
これが何かというと、本を作るための資金です。
タレントさんの出演料や作家さんへの執筆代、誌面デザイナーのデザイン費にライターのギャランティーなどなどなど。
ここの総額でできることが決まると言っても過言じゃないです。

印刷代は印刷だけ?

印刷代はただ刷るだけの値段ではなく、輸送費なども含まれています。
(また現在は本に使用する紙代が上がっているので、そちらにもお金がかかります)
印刷・製本・搬送までがセットで印刷代となっています。
なので、発行部数が少なくても百万単位でお金がかかったりするんですよね(苦笑)。

出版社と編プロってナニが違うの?

ちょっとシンドイ内容を書いてみようと思いますが、いろいろと内容をかっ飛ばして当たり障りないように説明するのでご容赦くださいw
なんでここでこんなことを説明するかというと、「編集費」が出版社と編プロでちょっと変わってくるからです。

【出版社】
こちらは本を発行して販売している会社のことを指します。
これ以上言うことがないですwWw

【編集プロダクション】
編プロのやることは大雑把に以下です。
本の企画
誌面作り
「出版社とナニが違うねん!」と怒られそうですが、出版社は本を「発行」して「販売」しています。
編プロは基本「本の制作」を行うまでなんですよね。
(発行・販売までしていたり、発行までしているところもありますので会社ごとに違います)
で、「本の制作」は出版社の下請けとして行う場合もあれば、自社主導で行う場合もあります。
(基本は出版社の下請けがメインになります)

出版社と編プロの「編集費」の違い

お金の話と言いながら出版社と編プロについて説明しましたが、ここからがまたお金の話!
出版社は会社が決めた制作費である「編集費」をフルフルMAXで使用できます。
当たり前ですよね。
でも編プロは本の制作を依頼された際に「編集費」を使い切ることはできません。
なんでかというと、すっごい単純な話なのですがそのお金が「売上」だからです。
・編集費ー会社の売上(社員のお賃金など)=「使用できる編集費
となるので、編プロで使える金額は本当に少なかったりします。

……どこが悪いんですかねー(遠い目)

結局、本を作る費用はいくらかかっている?

結論はここに行き着くわけですが、ここの内容は詳細を書けません!
一応、出版社の人間なので、詳細書くとー……、ゴニョゴニョ。
まあ、あくまで参考に内訳的なものをちょろっと書いてみます。
特集ごとに金額書いたりするものですので、分かりにくいかもしれませんが1特集(コーナー)をイメージして列挙します。
■P01〜16
特集タイトル:「本制作にかかるお金の話(仮)」
・ライティング・インタビュー(ライター):1P ¥x,000-(税込)(16P)
・誌面デザイン(デザイナー):1P ¥x,000-(税込)(16P)
・インタビュー出演_○○○○:¥x0,000-(税別)
・○○○○インタビューカット撮影(カメラマン):¥x0,000-(税込)
・○○○○メイク代(メイク):¥x0,000-(税込)
合計:¥xx0,000-
(1Pあたり¥x0,000-)
というような内容になってくるのDeath。
仮に1Pあたり2万円かかっているのなら、100Pの本は???
といったものが編集費になります。
ただ……、この費用をいかに圧縮して本を作るかが命題になっていたりしますので、本の「編集費」は千差万別です。

雑誌制作関係のお金の話まとめ

ちょっと長くなりましたが、雑誌周りのお金の話は以上となります。
本当はもっと踏み込んだ内容にしたほうが面白いと思うのですが、そうすると長文化してしまうためにできるだけ簡潔にまとめてみました。
ページごとのお金の流れとか、図にしてみたりしたら面白そうですがそれはまたの機会にということで。

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