【第2話】カワイイ系と綺麗系
今日はカラオケ屋も暇なのか、二人だというのに案内された部屋はかなり広かった。おしぼりを持ってきた店員が部屋から出て行ったところで、陵はええと、と話を切り出した。
「あの、それで? 話って?」
テーブルを挟んで陵と向き合い、おしぼりで手を拭いていた結衣が顔を上げる。少し照明の暗い部屋でも結衣の頬が赤くなっていることが見て取れる。陵は内心、どきどきしながら結衣の返事を待った。
「大塚くんって、二組よね?」
「え? う、うん。そうだけど」
ちなみに結衣は隣のクラスの一組で、担任の教師は英語担当だ。結衣のことは出席番号も知っている。結衣の情報を思い浮かべつつ陵は頷いた。
「その……」
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