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OnePointLesson 君島三佐子のかわいい広島弁(10)「と」抜け

OnePointLesson 君島三佐子のかわいい広島弁(10)「と」抜け

こんにちはこんにちは。 純喫茶ぎふまふの君島三佐子です。
「『ぎふまふ』いうてなんなん?」と聞かれます。
話せば長くなりますが、簡単に言えば、塾長の小説「岐ふ蝶の舞ふ春に」の短縮です。
ちなみに、喫茶店に居ついた猫の名前でもあります。

さて今日の広島弁 は…

「と」抜け

いつものように単語ではなく、用法ですね。
「●●という(と言う)」と言うとき、広島弁では「と」が抜けて、「●●いう」になります。
くだけた日本語で「●●っていう」とか「●●っちゅう」が、「●●いう」になるのです。
広島の人は意識していないのかもしれません。

「と」にくっつく動詞は、言う、話す、語る、聞く、伺う、知る、分かる、悟る、考える、思う、などでしょうか。

この中で、「と抜け」になるのは「言う」と「思う」です。
そのほかは、「と」の代わりに「いうて」が入ります。「●●じゃいうて話す」「●●じゃったいうて聞いとる」
ちなみに、「いうて」は、「言う」にも「思う」にも使えます。「●●じゃいうて言う」…うーーん、広島弁難しい!

■今日のスキット
三佐子:今度、ピースウイングに連れてってや。
山翔:ピースウイングいうて何?
三佐子:え、ほんまに知らんのん? 新しいサッカー場ようね。
山翔:あれ、ピースウイングいうん?
三佐子:元サッカー部じゃろ? ニュース見とらんいうこと?
山翔:うん、あんまし。
三佐子:お母さんが「山翔は世間のことに疎い」いうて言いよったわ。
山翔:世間ずれしとらんいうこと?
母さん:違う思うよ。

これ、台本ですからね。
本当の山翔さんは、ちゃんとニュースを見ています。
新聞は読まないみたいですけど。

それでは、次回をお楽しみに。 さようならさようなら。

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