![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/28497467/rectangle_large_type_2_404b1407314a99bcf99d6d815ec4daee.jpg?width=1200)
まずやってみるを間違えると雑草になる話
どうも、フォトグラファーのクロカワです。
昨今、いろんなアウトプット・クリエイティブ活動がテクノロジーによって簡単に始められるようになりました。
カメラも高性能、世の中みんなYouTubeはじめて、動画作ったり、イラスト書いたり、グッズ作ったり、いい時代です。
何かを始めたい人やそれに悩む人も多く、SNSを見れば「まずやってみて、それから考えろ」なんて話も多く見られます。
僕も大賛成。
ですが、この「まずやってみる」はこの時代、やり方を間違えると結構危険だと思っています。
よく見ませんか?SNSのプロフィールで「フォトグラファーです。動画も撮ります。YouTubeはこちら。たまにイラストも。ポエム書きます。元デザイナー」みたいな、いろんな種類の肩書を持っている人。
名刺とかでもありますね、やたらいろんな名刺持ってる人。
結局何やってる人なの?って思います。
色々やることに善悪もないのですが「色々やるべき時じゃない人」がいると思っています。
※かなり仕事目線が強めの話になります。趣味で楽しければいいって方にはあまり向いていない記事かと思います。
※比較的クリエイター職向けの話になります。
まず「やってみる」とはどういうことか
まずやってみるが成功した場合、つまりは正規ルートは...
1 まずやってみる
2 やりながら試行錯誤を続ける
3 続けるうちに楽しくなるor上達する
4 仕事になる、有名になる、作りたいものが作れるなど何か目標に到達する
まぁこうなります。
4までにたどり着くのが1年なのか3年なのか10年なのかは場合によりますが概ねこんな感じ。
ただ、途中で脱落する場合があります。
そうしたら、スパッと辞めるなりして、つぎの「まずやってみる」を探してゼロスタートすればいいだけです。
これもまた脱落パターンの正規ルート。
「まずやってみれば」とアドバイスする側の人は大抵これらのルートを想定しているんじゃないでしょうか。
「まずやってみる」の無限ループ
危ういなって思うのが以下のルートです。
1 まずやってみる
2 試行錯誤して脱初級者が見えてくる
3 次のやりたいことに手を出す
4 以下無限ループ
つまり、ちょっとやって出来た気になって、次のモノに手を出して、を繰り返して、結局なにも突き抜けられない、何者にもなれない、どれもプロじゃない。そして器用貧乏になって「色々できるけどよくわからない人」になってしまいます。
「それでも楽しければいいじゃん」ってのも大いに結構です。
そのまま何者にもなれない無限ループを楽しむのもいいと思います。
ただの器用貧乏になりたくない人や、そこから抜け出たい人は、このまま読み進めてみてください。
雑草になってしまうと...
「まずやってみる」をあちこち右往左往して、器用貧乏になってしまう人は以下のような状況です。
いろいろやったけど、どれが自分の軸かわからない感じの、雑草みたいなスキル形成になっています。
どれも武器とまで言い切れず、認知もそこまでされていないでしょう。
とはいえ、身につけたものが自身を形成するので、こういう図にもなります。
特に仕事目線では、認知が重要になってきます。
知ってもらわないことには仕事は始まりません。
そして、スキルで認知されない限りは思い出してもらえません。
「あ、かわいいイラストといったら◯◯さんだ!相談しよう」
人としての認知、スキルとしての認知をされないとこうはならないでしょう。
そもそもYouTubeやnoteなど、自身の発信チャンネルを増やす行為って、元から認知がないと伸び率も低いのです。
山奥に喫茶店を開いてもお客さんが多く来ないのは、誰にでも伝わる話だと思います。
SNSで言えば、認知(フォロワー)が多くないのにYouTube始めたって、そこにどう人が集まるというのだ、どこから人を呼び込むのだ、という話になりますが、不思議と安易にYouTube始める人が多くて驚いています。
本職として恐ろしい時間と手間などのコストをYouTubeにつぎ込んで稼ごうとしている人たちがゴロゴロいるというのに。
まずは太い幹を作る
話が一周してきましたが、「まずやってみる」で自身がハマれた場合は根気よく続けて、自分の軸に、明確な武器になるまで育ててください。
スキルの熟成と認知が取れたあとで、他のことにチャレンジしてください。
こうなります
まずひとつ武器を、軸を、幹になるもので突き抜け、認知されれば、他のことに手を出しても枝葉のように自身を広げてくれます。
「色々やってる人」にもなりません。
この図の場合ならば、
「写真の人だけど、最近手広く横展開してますよね」
になります。
そして得た認知は基本的には大きく消えたりはしません。
認知を得たあとであれば、新たに始めたコトも、すぐにアピールが出来ます。人として認知されてますから。
クリエイターは知られなきゃ始まらない
当たり前ですが知らない人には相談できないですよね、存在していないのと同じですから。
かといって妙な炎上や本業と違う形で認知を増やしても仕事に寄与しないノイズとなる認知が増えるだけです。
認知認知言ってますが、SNSで言えばフォロワーと言っていいでしょう。
あまりフォロワー増やせと安易に煽りたくはないですが...
(それが全てではないので)
つまり、一つ軸となること、幹となること、武器になるものをじっくりと根気よく育ててスキルと認知を得る。地道ですがそういった努力の大事さを改めて見つめ直してはいかがでしょうか、などと思う今日この頃なのでした。