AIにあふれる20年後の未来を想像してみる。
最近、AI(Artificial Intelligence)、人工知能という言葉をよく耳にしますよね。
「アルファ碁」が人間のトップ棋士を破ったり、人工知能が書いた小説が星新一賞の一次審査を通過したり、人工知能がツイッターで差別発言を連発したり、、、
ディープラーニング(コンピュータが自ら学習する)の進歩によって、AIと人間の知能の関係が大きく変わろうとしています。
AIというのはちょっと昔からあったものですが、短期間のうちにここまで進歩すると想像できた人は少なかったのではないでしょうか。
僕は今の状況から見て、AIの進化速度は指数関数的であり、20年もたてば、今からは想像もつかないような状況になっていると思います。
たとえ人間がいくらコントロールしようとも、それは避けられないはずです。
ホーキング博士は、人工知能の進歩が、人類の終焉を意味する、ということをインタビューで述べています。
AIの進歩によって、10年から20年で、現在存在する職業のうち、47%が消滅するという予測もあります。
そうなると、今後、人類はどこを目指せばいいのでしょうか?
10年後の未来というものが、完全に消えてなくなっているかもしれないのです。
20年後、世界はどうなっているのでしょうか?
上にあげた記事も参照しながら、考えてみようと思います。
コンピュータは人間と置き換わっていく
人間がやるよりも、コンピュータがやったほうが早い仕事は、今でもかなりあります。
入力や簡単な製造など、単純作業はコンピュータにやらせた方がずっと早いです。
これは、会計士、弁護士、公務員、銀行員、医師という、現在高給取りの人間も同じです。
20年後には、わざわざ人間がこれらの仕事をする必要がなくなり、AI、コンピュータを中心とした体制になっているはずです。
「人間のクリエイティブな仕事」も、どんどん駆逐されてゆく
では、それ以外の職業、「クリエイティブな職業」はどうなるのでしょうか?
僕は、これもほとんどがコンピュータに置き換わると思います。
例えば、今僕がやってるブログ。
「文章を書く」という作業のうち、小説やマンガなど、「新しい世界を生み出す」ものは、人間と人工知能が共存する時代になるでしょう。
しかし、編集、アフィリエイト、それから情報のまとめサイトのようなものは、人工知能に太刀打ちできなくなる時代がすぐやってくるはずです。
また、現在オリジナリティがあり人気のブログであっても、すぐにAIに追いつかれ、20年後には、旨味は完全に消えているでしょう。
「人間のオリジナル」は、AIにとって絶好の学習教材だからです。
イケダハヤトさんが、「一日あれば20本記事が書ける」とおっしゃっています。
しかしAIなら、一時間で200本、それも、イケダさんレベルのクオリティで、かつオリジナルの記事が書けるでしょう。
20年後、今の人気ブロガーたちは何をしているだろうか。
間違いなく、文章を書いて生計を立てることは不可能になっているはずです。
「ブロガーの余命」は、20年どころか、5年もない、と予想しています。
「職人」はいなくなる
「機械にはできない、人間の手による精密な仕事」。
もう、そのようなうたい文句を聞くことはなくなっていくでしょう。
今までの考えだと、「いかに精度の高い機械を作るか」でしたが、これからは、というよりすでに「機械が自ら精度を高めていく」時代に入っているからです。
機械自身が、作った製品の出来不出来を確かめ、失敗ならば自ら修正し、どんどん正確なものを作っていけるようになるでしょう。
そうなれば、職人は不要の存在になるのではないのでしょうか。
むしろ、人類の英知を後世に残すため、現在の職人の技術を研究し、機械に学習させるほうがいいのかもしれません。
「人間」はAIのすき間を狙うべきか、AIと競争するべきか、それとも、、、?
クリエイティブな作業を中心にみてきましたが、20年後、ほとんどの人間の仕事が、AIに置き換わっていくと考えています。
では、今後人類は必要とされなくなるのか?
そこまでは僕にはわかりません。
しかし、「人間である」必要はなくなっていくでしょう。
そのとき、人類はどんな行動をとるべきか。
「AIによる人類の駆逐」に抗議するのは、完全に不毛であると言わざるを得ません。
それよりも、AIと共存し、AIを尊重する姿勢が必要になるでしょう。
「新しいものを生み出す」という点では、AIも人類も同じスタートラインにいるのです。
生み出すペースこそAIのほうが早いと思いますが、人類だってアイデアはたくさん持っています。
20年後の自分が、何を新しく生み出しているのか、今から楽しみなところがあります。
ただどちらにしても、「自分がやっていることがコンピュータに置き換えられる未来」を想像しておくことは、すべての人が行うべきだと思っています。
誰も、20年後は安泰である、と言えるはずがないのですから。
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