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【SXSW視察レポート】最新技術トレンドと学び

こんにちはこんにちは!!TOYOTA Connected 先行企画部 新技術開発GのTomitaです。久しぶりの更新ですが、今回の記事では先日参加したSXSWのレポートをしたいと思います。


はじめに

SXSWとは何か

SXSWは、毎年、テキサス州オースティンで開催される世界最大級の先端技術やアートの祭典です。今回は、最新の技術トレンドを学び、これからの技術戦略に活かすために、SXSWに視察に行ってきました。できれば、次以降に繋がるネットワーキングもしたいところです。

Austinの街一つ全てを使って行われる文化祭のような感じです

なぜSXSWに視察に行ったのか

SXSWは、映画や音楽の祭典としても有名ですが、実はテクノロジーの祭典でもあります。過去には、Twitter(現 X)などの今日では有名なサービスも、SXSWでお披露目されたことがあります。他にも、AirbnbやUberなども来ていたことがあります。昨年はOpenAIの創業者 Greg Brockman氏も登壇していましたね。そのため、技術の最新動向をキャッチするのに最適なのです。

SXSWで注目した技術トレンド

Creative Industries Expo

兎にも角にもまずは展示会に参加です。

多種多様なブースが、1年に1度の機会をフル活用しています
米軍や、CIAなどの変わり種も

中には体験系の展示を行っている企業もありました。DROPSTUFF.nl の展示は、イマーシブオーディオを体験できるものです。

私はカメラを向けられると反射的にダブルピースをしてしまいます

スマートフォンとヘッドフォンを貸し出ししてもらい、巨大バルーンの周りを歩くと、立っている位置によって聞こえる音、語りかけられるセリフなどが変わります。

大量のスマホとヘッドフォンを貸し出ししているのでオペレーションが大変そうでした

例えば、風船で出来た家に入ると、ちょうど入るタイミングでギギーっとドアが開く音がします。オブジェに近寄ると、まるでそのオブジェから音が出ているかのように錯覚するような精度で音が聞こえます。一歩近寄るとその分だけ音が大きく聞こえ、離れると小さく聞こえます。それだけでなく、音が聞こえてくる方向までも制御されているので、オブジェの右に立つと左側から聞こえ、左に立つと右から聞こえるのです。

家を出たり入ったりするだけで面白い!

手首につけたデバイスで、手が感じる触覚を計測し、そのデータをリアルタイムで送信して、触覚を共有できる研究も体験しました。こちらはiPhoneでも触覚を再生できるそうで、実際に体験してみるとその再現具合に驚きました。

私の手にもっているのが触覚を再生するデバイスですが、なんとiPhoneでも再生が可能です

他にも、生成AIを用いた、観客がその場でキーボードを通して物語に介入できる映画(?)など、ワクワクするような展示が沢山有りました。

特に説明などはなく、暗い部屋にキーボードとスクリーンと椅子だけが有ります

カンファレンスとワークショップ

参加した技術系カンファレンス

SXSWは展示だけでなく、カンファレンスもあります。1日につき(!)300~600件も開催されているScheduledイベントの中から、自分が興味のあるイベントを探して参加します。今回はAI、Mobilityなどをキーワードに絞り込みました。

中でも興味深かったのはValeoが開発した車載ゲームについての発表です。車での移動中、車外の光景をゲームの中に変換・反映しながらドライブの時間を楽しめます。開発したXR SDKは、現在起こっている事象(例えば、右前方から対向車が近づいてきているなど)だけじゃなく、起こりそうな事象(赤信号で止まった際、これから右手の車両は発進しそうなど)も取り込むなど様々な工夫を聞くことが出来ました。

ネットワーキングの機会

他のエンジニアや企業との交流

SXSWでは、Networkingというカテゴリのイベントも開催されています。Glean社主催のAI Tech Partyと、Todai To Texas 主催の、Students&U30@SXSWに参加しました。どちらも交流という意味でも、あたふたしながら英語で話すという意味でも、貴重な場となりました。特に後者は、選考会を勝ち抜いたチームや、現地から飛び入り参加してきたチームによるピッチに刺激を受けました。

帰国してからも連絡を取っているので、これから何かに繋がることも有るかもしれません。

視察を通じて得られた気づき

今後のトレンド

自分が体験したというのも有り、特にイマーシブな体験が記憶に残っています。日本でも大規模なイマーシブシアターが完成するなど、トレンドに乗りつつあるのを感じます。これから生成AIとの融合も進み、更に進化したコンテンツを提供していくのではないでしょうか。可能なら、自分たちでも試験研究として検討してみたいですね。


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