百貨店外商の使い方
外商ってなんでしょう?
外商とは、たくさん買ってくれる有力な顧客(VIP)を対象にした専門部署のことを指します。
外商サービスでは、「商品を家まで持ってきて家で買い物を楽しめる」という本来の外商サービスの使い方から、「取引先にプレゼントしたいから商品買って送っておいて」のようなことも、対応してくれます。
外商の顧客だけを集めた展覧会や販売会なども実施されています。
金持ちは百貨店で買い物するのか?
金持ちは百貨店「でも」買い物をします。
そして、プロパーの店舗でも買い物をします。
要は使い分けています。
なぜ使い分けているかというと、それぞれにメリットデメリットがあるからです。
外商のよいところ①
店頭ですぐに売り切れてしまうものなどを確保しに行ってくれる。
これはプロパー店舗で担当者がついていれば同様のことをしてくれます。
しかし、普段買う全てのブランドに担当者を付けることにはなりません。
プレゼント用など時々買うブランドもあるからです。
そういうときに、外商を経由すると、外商が取り扱う全てのブランドに対して担当者がついているような感じになるので、時々買うブランドには便利です。
予算いくらでこんなもの探してというオーダーもできます。
こういう時はとても便利です。
外商のよいところ②
一般には提供されていない割引があるということです。
もちろん全ての商品が割引対象というわけではありません。
「グッチ」「ディオール」など幅広いブランドが10%引きで買えます。
一方で「シャネル」「ルイ・ヴィトン」「エルメス」などは割引対象ではありません。
外商のよくないところ①
ブランド側からすると、値引く上に外商経由の買い物は手数料を取られている状態です。そのため、外商よりもプロパーのお客さんのことを大事にする傾向があります。
とはいえ、普通の一般客よりは外商の方が大切にされます。
プロパーで買うVIP >> 外商経由でかうVIP >> 一般顧客
という優先順位となります。
限定商品などはこの上から順に流れてくることになります。
外商のよくないところ②
あくまで外商扱いであるため、商品を「持ち帰れない」ことがあります。
いろいろなレギュレーションがあるのですが、外商扱いであるためその場で買い物ができないことがあります。外商に同席してもらうなど一手間二手間かかります。
もっとも、これは単に値引きをしているわけではないという制度のため仕方ありません。
同席してもらう以上、お互いの関係性が保たれる必要があります。普段から大量に購入していない限り、ちゃんと買う予定がないと失礼になってしまいます。
外商のよくないところ③
好きな決済手段が使えません。強制的に外商の指定決済となります。
そのため、クレジットカードのポイント等はつきません。
店舗などで行われているポイント等もつきません。
一般向けの駐車場の優待もありません。
(外商向けの駐車場無料サービスがあることもあります)
そのため、時々行われているポイントアップキャンペーンなどの際には、
一般顧客のポイントアップの方が割引率が高い場合があります。
そういうときは外商を使わずに決済をするというが一番お得になります。
金持ちの外商の使い方
金持ちはお得であることを嫌がりません。
特別扱いされているのが自然だからです。
だからこそ、どこにお金を落としているのかについては敏感です。
特に担当者がいる場合など、お世話になってるから彼のところから買ってあげようという意思が存在します。
単に金額的にお得だからこっちから買おうという訳ではありません。
そのため、金持ちはプロパーで購入していることもあれば、外商経由で購入することもある。
そういうことになるのです。