
NetSuiteダッシュボード活用術:業務の見える化と効率化を実現する方法
1. はじめに
ERPを導入したものの、業務ごとに必要な情報がバラバラになり、
「毎回レポートを作るのが手間…」
「どのデータを見ればいいのか分からない…」
と感じたことはありませんか?
NetSuiteのダッシュボードを活用することで、
✅ 必要な情報を一元化
✅ 関係者全員がリアルタイムで同じデータを確認
✅ 意思決定のスピードアップ
が可能になります。
本記事では、 業務・運用の観点 から、ダッシュボードの活用方法やベストプラクティスを解説します。
2. 業務効率化のポイント
ダッシュボードは「見るべき情報をすぐに把握できる」ことが重要です。
以下のような活用方法があります。
① 経理・財務:キャッシュフロー管理の見える化
課題:
• 売掛金・買掛金の状況がすぐに把握できない
• 資金繰りを手作業で計算している
ダッシュボードの活用:
• ウィジェットを使い、「未回収の請求書」「今月の支払予定」などをを可視化
• 銀行口座の残高をリアルタイム表示
• 予測キャッシュフローなどをグラフ化
効果:
• 資金繰りの問題を事前に察知し、対応策を迅速に検討できる
• 経理担当者が数字を手作業で集計する手間を削減
② 営業:商談状況のリアルタイム把握
課題:
• 進行中の商談や売上予測が把握しづらい
• 売上目標の達成状況をリアルタイムで確認できない
ダッシュボードの活用:
• 商談ステータスごとに分類し、進捗をグラフ化
• 月ごとの売上予測をリアルタイムで更新
• KPI(商談数、成約率、売上目標達成率)を表示
効果:
• 営業マネージャーが進捗を一目で把握し、適切なアクションを取れる
• 営業メンバーが自身の成績をリアルタイムで確認し、モチベーション向上
③ 在庫管理:リアルタイムな在庫モニタリング
課題:
• 在庫状況を都度レポートで確認するのが手間
• 欠品や過剰在庫のリスクを減らしたい
ダッシュボードの活用:
• 各倉庫ごとの在庫数量をリアルタイム表示
• 「低在庫アラート」機能で、しきい値を超えた場合に通知
• 出荷予定と発注状況をひと目で確認
効果:
• 欠品リスクを事前に回避し、販売機会を逃さない
• 在庫過剰を防ぎ、適正在庫を維持
3. 運用面でのベストプラクティス
ダッシュボードを最大限に活用するためには、 運用の工夫 も欠かせません。
✅ 権限管理の適切な設定
→ 各担当者に必要な情報のみを表示し、不要なデータは非表示にする
✅ 定期的なメンテナンス
→ 使わなくなったウィジェットを整理し、最新の業務に最適化
✅ KPIを明確にする
→ 何を測定すべきか(例:売上、キャッシュフロー、在庫回転率など)を明確にする
4. まとめ
NetSuiteのダッシュボードを活用することで、
• 情報の一元化
• リアルタイムなデータ可視化
• 業務の効率化
を実現できます。
「データはあるけど活かしきれていない…」と感じている方は、ぜひダッシュボードを見直してみてください!