24年12月29日付『みなとニュース』(これからもお願いします、寺戸さん/SNSの功罪、、、/みなとおすすめの一冊『失敗の本質』)
みなと隆介の近況:これからもお願いします、寺戸さん
12月16日、淀川区民センターで「寺戸月美さん、お別れの会」が開催されました。私の前任である(といって私は落選したので厳密には「前任」ではないのですが)前・大阪市会議員の寺戸さんは、11月7日に病のために逝去されました。
日本共産党の生活相談所長として22年、そして市会議員として4期16年、淀川区のために東奔西走した寺戸さんを偲ぶ多くの方が参加され、淀川区の岡本区長など区役所の方々、淀川区選出の維新・公明・自民の市会議員の皆様、公明党の国重徹・前衆院議員、日本共産党の清水ただし・元衆院議員、宮本たけし前衆院議員などが参加されました。
僭越ながら私もお別れの挨拶をいたしました。「「寺戸月美の後任です」と名乗るとどれだけ多くの方が顔をほころばせることか。寺戸さんは生前「湊の選挙の役に立てなかった」と嘆いたそうですが、そんなことはありません。どれだけ寺戸さんの名前に助けられていることか。だから、これからも私は「寺戸の後任です」と名乗ります。これからもお願いしますね、寺戸さん」と。
みなと隆介の視点:SNSの功罪、、、
兵庫県知事選の斉藤知事など、SNSを駆使して勝利をつかんだり勢い得たりという選挙の多い2024年でした。身の回りで「これはどんな現象なのか」と議論百出な感じなのは、日本共産党を応援してくださっているような方としては望んだような選挙結果ではなかったことに起因しており、逆側からみれば「SNSを駆使した草の根の勝利だ」という評価なのだと思います。
ある若い方から「SNSを通じて初めて選挙が身近になった、という人は周囲に結構います」と言われたり、そもそもお隣の韓国ではSNSを通じて10代20代が街に繰り出し、大統領の弾劾まで勝ち取ったわけで、SNS選挙が全面的に問題かといえば、当然そんなことはないのです。日本共産党も私も、いかにSNSという「入口」から入ってもらえるか真剣に取り組まねばならないと感じています。
一方、世の中の複雑に絡み合った課題の全てを1―2分の動画で解説できないし、全てを解決する魔法の杖はない、と私は思っています。匿名で無責任な意見やフェイクが急速に伝播するのも恐ろしい現象です。駅前やスーパー前や集会で、地道にお話していく努力も続けねばと思っています。
みなとお勧めの一冊:野中郁次郎他『失敗の本質』
有名な本なので既読の方も多いかもしれません。小池都知事も愛読されてるそうです。私が最初に読んだのは12年前。「なぜ日本軍が個々の戦闘でも負けたか」をテーマにした本ですが、ケーススタディが並ぶ第1章は「こんな戦闘で何千、何万もの人が死傷したのか」と苛々します。
で、抽出される教訓は「目的の曖昧な作戦は失敗する」「コミュニケーションの重要性」「過剰適応のゆえに進化しないと負ける」と、いずれも重い内容なのですが、折に触れ思い出すものの中々貫徹できません。