みなとニュース(盲導犬/万博パビリオン/費用の適正化)
みなと隆介の近況:盲導犬には信号までは判断できない
7月16日、京都で開催された「盲導犬のためのチャリティーコンサート」を鑑賞しました。ピアノとエレクトーンで奏でられる様々な音楽に心癒されるひと時だったのですが、その幕間に、関西盲導犬協会の方から盲導犬についての豆知識的な講演がありました。いくつか言われていたのですが、その中でも「盲導犬は信号が赤になったとか青になったとか分かると思いますか?」という質問に少しびっくり。
私は、盲導犬はなんらかの形で信号の切り替えを認識して飼い主に伝えるのかと思っていたのですが、実は盲導犬にも信号の赤青は分からないのだそうです。なので、信号を渡る渡らないは、あくまでも飼い主が耳で判断するしかないので、困っているようだったら遠慮なく声をかけてあげてほしいとのことでした。
2021年度、大阪市で視覚障がいで身体障がい者手帳を交付されている方は約1万人。朝の宣伝でも、白杖をついた方を見かけることが何度もあります。視界に入ったらマイクで喋るのをやめるのですが、そういった当たり前の所作も含めて、より一層心を配り、ともに支え合える社会を目指したいです。
淀川区内には、まだホームドアの設置されていない駅も各所にあります。設置を急ぐことについても求めていきます。
みなと隆介の視点:税金も使われているのですから
万博のパビリオン建設が遅れているとの話がメディアを賑わせています。ロシアによるウクライナ侵略、円安、少子高齢化による人手ひっ迫などで建築価格が高騰しており、状況が厳しいことは理解できます。しかしながら、大阪府・市からは、万博関連の建築費用として617億円が支出されるのです。国の税金も合わせて1200億円以上が支出されるのです。このうえ、納期を間に合わせるためにさらに金を積み増すということになれば、一体何をやっていたんだ、ということになります。
知事市長はPRでメディアを賑わすだけではなく、税金を支出する自治体のトップとして、スケジュール通り、かつ当初費用の枠内で進める責任を果たしてほしいものです。万博自体は、外国人観光客との交流も増え、大阪の将来の発展に繋がる可能性もあるものだと考えますが、といって何でもありでは困ります。
みなとりゅうすけの生い立ち:費用を削るんじゃない、適正化するんだ
(もはや「生い立ち」とはかけ離れたタイトルですが)
㈱エイチ・ツー・オー商業開発の企画室長に任命されてから3か月後の7月1日。親会社から新しい社長が着任しました。最初の2週間くらいは様子を見てはったようですが、それ以降は全社的にかなり厳しい指導を受けました。とはいえ、指導が厳しくてもその指導内容に正当性があれば、あるいはそのあとのフォローがきちんとしていれば、素直に反省して改善できるもので、私は会社を辞める前にこのトップのもとで仕事ができてよかったと思っています。
色々と印象に残っていることがありますが、「費用を削るのは誰でもできる。でも、費用を適正化することは知恵を使わないと無理だ」ということもその1つです。やめることは簡単だが、それでは縮小均衡に陥るだけで、何も発展性がない。使うものは使うとしてメリハリを利かすとか、手を組む業者さんの幅を広げるとか、費用の「適正化」のやり方は知恵を使えば色々とあるだろうと。
政治の役割や行政の役割もまさに同じだな、と思ったりしています。削るだけじゃダメですよね。
そして付け加えていうならば、行政の役割は、まさに緊急時のために少しゆとりをもった体制を敷いておく、というところにもあると思うのです。新型コロナ禍のなかで、過労死ラインを大きく超えるような激務を、保健所の職員さんが担ったことは記憶に新しいものです。平常時には少々多いように見えても、来るべき危機に備えるという行政の1つの役割を全うするために経費をかけて職員を確保しておくことは、行政としてあるべき費用の使い方だと考えます。
さらに付け加えれば、費用にメリハリを利かすことは重要ですが、どこを削りどこに充てるかを見定めるのも経営者やリーダーの大切な役割ですよね。カジノ(IR)推進局や副首都推進局に数十名の職員を配置する余裕があるのなら、子育てや市民生活、さらには温暖化対策という地球規模の課題(であり、かつ有望な市場でもある)にもっと職員を振り向けるべきではないか、と考えます。
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