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ICPC2024 コーチ参加記
12月21日〜12月22日にて開催された ICPC2024 横浜大会にコーチとして参加してきました!
今日はコーチ目線でのお話をしたいと思います。
チーム決定(6月)
去年の ICPC は黄-青-水の3人で挑み逆ボーダーで予選落ちをしてしまい、青・水メンバーが M1 だったこともあり、チームがそもそも作れない状況でした。
なので FUNCoder(未来大の競プロサークル)にて募集を募り、集まったのが茶(highest 緑タッチ)、灰(100くらい)の2名でした。
チーム構成
FUN_Morikubo
B3、AtCoder 黄(橙あるだろ、なんで黄なんだ)
去年も ICPC 予選に自分含めて同じチームで出ていたが、他2名が M1 で引退したので新たにチームメンバーを募る必要がある
普通に天才
neko16neko
M1、highest 緑で今は茶と緑の境界線
FUNCoder の内部レート的にも ICPC に出てがっている選手の中で2番手
学年的にも今年が最後のチャンス
Web つよつよ君
英語はよわよわ君
xrm
今年入学の B1、highest は 146
1年生ながらも頑張ってる
連絡しても反応がなくて困ることが多い
予選(7月)
正直、森久保以外の2名は ICPC 横浜大会の平均レベルには届いていません。でも集まってチームを結成できたのは喜ばしいことです。
なので基本実装するのは森久保のみになります。
結果、ICPC予選では黄コーダーの森久保を中心に、少し余裕を持った順位で通過する事ができました。
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そして我々は FUNCoder 設立以降初の ICPC 横浜大会に進出 が確定します。
横浜大会前
コーチの仕事の9割は大会までにあります。
例えば、運営から届いたメールの共有、締め切りのある提出物の催促、宿の確保、食事の確保の確認など、大会当日までにやるべきことが大半なので、ほとんどのコーチにとっては旅行に近いです。
自分のチームはコンテスタントが B1, B3, M1 でコーチ(自分)が M2 と、全員の学年が違う変わったチーム編成でした。
それもあってか、人間性の問題かはさておきあまり密に連絡を取らないので心配な面も定期的にありました。
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まあなんやかんやありつつもなんとか期日等を守り、大会当日を迎える事ができました。
当日出発前〜羽田着
まずは全員の安否を確認します。ICPC は当日の受け付けでやむを得ない理由でない限り、選手3人 + コーチが必ずいないと失格になる事があります。
なのでまずは朝に全員が起きているか、飛行機に乗り遅れないかを確認する必要があります。
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その後無事に飛行機に乗ったのですが、なんと雪による影響で 9:45〜11:15 の便で 函館→東京 に向かうはずだったのが機内で 2時間待たされてもなお、出発できない状態となりました。
受け付け時刻は 13:00〜14:00 であり、機内で流れたアナウンスにて「羽田空港到着予定時刻は 12:55 頃を予定しております」と流れて無事に詰みました。
急いで ICPC 運営に機内にてメールを入れます。その結果、しっかりと対応して下さり遅れる事が許されました。(森久保も同じ便に乗っていたので大変)
つまり言いたいことは、函館は札幌よりも便も少なく最速で向かっても受け付けギリギリなので前泊させてくれぇぇぇぇぇぇ
開会式〜1日目終了まで
着いたら開会式が始まっていました。
森久保と自分は遅延の影響で着いたのが 14:30 頃で、開会式・リハーサルが 14:00〜だったので既に開会式は終わり、リハーサルの段階でした。
当たり前ですが、ICPC 横浜大会以降は全てが英語です。
問題文
挨拶
質問
解説
注意事項
トイレに行きたい時の説明
全てが英語オンリーです。自分のチームは英弱も良い所で、ジェスチャーで頑張っている姿が定期的に確認できて面白かったです。
リハーサルは迷いながらも乗り切っており、チーム紹介に移りました。
チーム紹介も英語が喋れないので誰が話すねんとメンバー間で言ってました。
チーム紹介も終わり、1日目は無事に終了しました!
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夜ごはんです。チーム4人で横浜中華街に行き、お店の人に「男4人ならこんだけなんて足りんよ、もっと頼んで頼んで!」って煽られまくった結果、とんでもない量が来てチームメイトが致死寸前でした。危なかったです。
2日目朝
いよいよ2日目です。選手にとっては今日が最も大事な日です。
この日も朝に全員の起床を確認しましたが、にゃんたまが来るの遅い挙句、財布を忘れたと言ってきて、大焦りしました。
学生証 + 服 + ネームプレートがないと失格確定です。
まじでヒヤヒヤしました。
コンテスト開始
9:30〜14:30、コンテストがいよいよ始まりました。5時間のコンテストなのでかなり大変です。とは言っても、大変なのは選手のみなので、コーチは特にやることがありません。(コーチはコンテスト中に選手の会場に入ることは許されていません)
と思いましたが、開始して 5 分後くらいにコーチの控え室にも問題が配られ、それを眺めていました。
森久保に前日に作戦を聞いていた所
森久保が1人で A,B を読んで実装する
にゃんたまと xrm が C,D,E,F,G,H,I,J,K,L の英語訳をする
森久保に問題を教えて解けそうなやつから挑戦していく
メンバーのレベルが偏っている以上これが最善策だと自分も思いました。
しかし、A問題は英語読解が結構大変で自分も別室で読んでいましたが、少し苦労しました。読めば 区間DP とわかりやるだけの問題です。
しかし、コンテスト開始 50 分が経過しても以前として FUNCoderA に提出がなく結構焦っていました。後日談として、案の定英文読解に苦しんでいたそうです。
しかし、序盤の立ち回りは微妙だったものの、そこからはものすごい勢いで解いてくれて、自分がのんびり昼食を取っている間に順位表を見たらめちゃめちゃ上がっていてビックリしました!
結果として、55 位中 29 位というとても高い結果で終えることができました。本当によく頑張ったと思います。
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コンテスト後
結果発表は Yes/No おじさんこと ICPC2003 Finalist の方の司会がとても盛り上がっていました。
メンバーとはその後の懇親会のご飯会場で朝ぶりに会いました。全員疲労困憊しており、特に自分と森久保以外のメンバー2人は Twitter をほぼやってないので喋る人もいないしで 30 分くらいご飯を食べてすぐに帰って爆睡していました。
playoff には進めませんでしたが、それでも大健闘だと思います。自分も去年出れてたらなぁと心の中でちょっと思いました。
最後に
JAG に入ろうか迷っています。誰かに押されたら入ろうかとも思ってます。
最高の2日間をありがとうございました。
森久保はあと2回も挑戦権がある上にモチベーションがかなり高まったみたいなのでぜひ来年は playoff 進出に向けて頑張って欲しいです。