主体的に影響を選ぶ（前編）

こんにちは、岩哲（がんてつ）です。
今回は流水さんに代わり、岩哲から送らせていただきます。

最近は大寒波もあり、冬を感じる日々です。
寒い冬のほうが見える星空が美しく、四季の素晴らしさを感じます。

さて、生きているうえで人は様々な影響を受けていると思います。
影響自体は目に見えるものではなく、なかなか言語化に苦労することも多いのではないでしょうか。
今回は、その影響について麻和実さんにお聞きしていきたいと思います。

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影響の種類について

（岩哲）麻和実さん、今日は人々が受ける様々な影響についてお伺いしたいです。影響自体は無形で目に見えず、存在していることは分かったとしても、なかなか自分の理解が追い付いていかないことも多いです。
まずは、影響の種類についてお聞きできればと思います。

（麻和実さん）そうですね。影響の種類もなかなか話す機会がなかったように思います。今回は、影響に焦点を絞ってお話しできればと思います。

まずは、影響の種類についてお話していきます。
影響の種類には、横軸と縦軸の概念が存在します。
・横軸は、有形の影響と無形の影響
・縦軸は、時系列（現在から未来）に及ぼす影響

この軸に従って影響について考えていきましょう。

1.有形の影響

有形の影響とはどのようなものかというと文字通りにはなりますが、目に見えるものから影響を受けることを指します。
例えば、ある野球部では後輩から先輩に対して必ず敬語であり、挨拶はお辞儀とセットが当たり前だと厳しく先輩から後輩へ伝えられている場合、新しく入ってきた新入生もその先輩の姿を習って、敬語と挨拶に付随するお辞儀を継承していくことになりそうですね。
誰かが行っていることを見たり聞いたりしながら、その真似をすることで有形の影響は次の世代へと継承されていきます。

2.無形の影響

有形の影響もあれば無形の影響もあります。こちらは目に見えないものの影響になります。よくあるのは、「暗黙の了解」として、浸透している影響を受けることです。
例えば、会社の新人の仕事として、電話の応対があった際に、先輩からそこまで厳しく言われなくても、まず、新人が電話を取るという文化が何となく空気感で伝わってきたりしますよね。
また、新人が有給を取得する際に、先輩社員が取得してから仕事に差し支えないように取得する、という文化が暗黙の了解のうちに存在している可能性もあります。
日本の文化も暗黙の了解で伝わり、影響を受けているものがたくさんあります。
電車に乗って座る際に横掛けの席が広々と空いていたら、だいたいの人は一席以上間をあけて座ることが多いでしょう。逆に空いているのにとなりに座ることになると、怪訝な目線を感じる可能性もあります。

3.現在から未来の推測に関わる影響

自分の現在の状況から、きっと、3年後はこんな感じ、5年後はこんな感じ…と未来の推測に与える影響もあります。
例えば、会社の5年先輩の仕事ぶりやチームでの扱いを見ると、自分の5年後はあの先輩のようになるんだろうな…という将来イメージに影響を与えています。
また、自分が女性だと仮定して、女性の管理職がいない職場に来た場合は、管理職になるのは難しそうだな…と思うこともあるでしょう。
世の中には、会社は無数にありますが、自分が所属していた1社、2社で見てきた光景から、きっと、どこの会社も過去に在籍していた会社と同じに違いない…と過度に一般化して想像してしまう可能性もあります。
もちろん、SNSとかインターネットで様々な情報を見れば、上記のような過度に一般化してしまった推測を修正することも可能です。

影響の種類のイメージ図

影響を受けている範囲はとても広範だということが分かりました。
これだけ広いと自分で認識している影響と、認識できていない（することが難しい）影響があるなと感じました。