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周囲から受ける影響(vol.2)

前回から、自分が身を置く「周辺環境」がいかに影響を与えているのか、なぜ大事なのかということを、麻和実さんにお伺いしてきました。

前回の内容を、まだの方はこちらからご覧いただけます。




(流水)麻和実さん、前回の終わりに、家族のような関わりをしていきたい組織は、その空気創りをするとおっしゃっていたのですが、「家族みたいな」というのは人によって様々なイメージがあるのかな?と思いました。

組織について知るとき、または伝えるときに意識するといいことは、ありますか?


言葉から連想するイメージ


(麻和実さん)流水さん、いいところに気づきました。そうですね。

「家族みたいな」というと、自分の育った周辺環境をイメージするので、
人によってイメージが変わりますね。

いいイメージがない人には、「家族みたいな組織」っていうと逆効果になってしまいます。
「家族かあ・・・、ずけずけと物を言ってなんか、遠慮ない感じね」
みたいな、そういう人もいますよね。


言葉へのイメージが違うので、会話をしていても
「成長」「幸せ」「成功」「家族」「未来」という言葉を聞いても描くイメージが違います。


例えば、「未来」って聞くと「ノルマ」って感じる人もいると思うし、
「未来を描かないといけないんですか?」みたいに受取る人もいますよね。
対照的に、「未来か、期待できるな」っていう人もいます。


抽象的な言葉を使う時は、どういう解釈をされるか、凡例というか、「こういう受取り方もあるよな」っていうのを知っているといいですよね。


なるほど。なんだか、共感できないなぁ、逆に伝わっていないなぁと思う時があったのですが、それは自分の体験と言葉を結びつけて使っていたんですね!


+αのエピソード


例えば、「家族のような」という時に、「ここで言う家族というのは」と付け加えることです。「尊重することが前提で」とか
他にも、「好きなスポーツであんなチームみたいな感じ」でもいいですよね。「こういうチームみたいな関係性なんだ」など。


全員が同じスポーツを好きってことはなかなかないので、例え話を個別にすることが多いですね。


昔、「勝てるチームの作り方」をテーマにした本を読んだんですが、プロバスケットチームの話だったんですね。監督の格言集みたいな感じの本で、その本の話をした時には、バスケでそのチームが好きな人にはとても心に響いたのですが、サッカー好きな人には響きにくかったということがありました。


「家族」だけじゃなくて、「組織」のイメージ、「コミュニティ」のイメージ、など、伝える相手が未体験のことを伝える時は、説明が何種類かあった方がいいかなと思います。


「家族」というのは、一般的にイメージしやすいですが、便利な言葉が両刃の剣になることもありますので、注意ですね。「私にとっての」家族という風になりやすいので。


思い当たります。「家族のような」とか「青春のような」という言葉ってよく聞いたのですが、実体験でとてもいいなぁという経験をあまり覚えていなくて。漫画のようなイメージしかなくて、あまりしっくりこなかった経験がありますね。笑


共通のイメージづくり

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流水note

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27歳の時に内面的な側面に興味を持ち始めました。 日々の小さな疑問の答えを求めて、探究し、 自分なりに辿り着いた解釈を発信しながら、 変化…

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