組織における価値観が根付くプロセスとそのために必要な要素(前編)
こんにちは、岩哲(がんてつ)です。
職場やコミュニティなどの組織に所属していると、その組織に根付いている価値観が色々あると思います。
それぞれの組織で多様性があり、違いがあって面白く、興味深いなと思うこの頃です。
過去自分が所属していた部活や大学のサークルなどでも、どのような価値観が根付いていたのか、今は気になります。
そんな組織における価値観についてのお話を、今回は麻和実さんにお聞きしていこうと思います。
組織それぞれに浸透している価値観が存在する
(麻和実さん)
組織における価値観のお話ですね。
価値観という単語は非常に扱いが難しい単語ですが…。
少しずつお話しできればと思います。
価値観というものは、別の表現をすると、
・どのようなことに価値を見出しているのか
・どのようなことに価値があると観るか
ということになります。
組織における価値観が反映されているのは、意思決定だったり、活動内容などになります。
ここで大事なのは、意思決定をする方が、
「何を大事にして判断しているのか」
というところです。
意思決定をする方は、主にリーダーが多いと思いますが、組織にもリーダーの価値観が反映されていきます。
この部分についてもう少し掘り下げていきます。
意思決定の際に判断の基準になるものとして、意思決定者の善悪判断(倫理観)があります。
これは、人それぞれ違うので意思決定の際に現れやすい部分です。
善悪判断の部分についてもう少し詳しく見ると、
・何を推奨したいのか
・何をNGとしたいのか
という部分になります。
その部分が明確化されることによって、経営判断や、人的リソースの置き方(力の注ぎ方)が変わっていきます。
価値観が形成されると、人の集まり方もその価値観に基づいたものになります。
例えば、高級車に乗っているAさんを見て、
「高級車を買えるくらい稼げるようになりたい」
という願望で人が集まってきたとします。
Aさんに集まっている理由は、端的に表すと、
「高級車を持っているから」
になります。
Aさんが仮に、高級車を手放したとすると、
「Aさんは高級車を手放すくらい今は稼げていないんんだ…」
となって、人が離れてしまうかもしれません。
このように、人の集まり方にも価値観が表れていきます。
個人的には、その人が持っているものや何かしらの結果に対して人が集まることよりも、その人の人柄で集まる方が望ましいと考えています。
なぜなら、人柄を通じた価値観の方が、長期的につながり続けていける可能性が高いからです。
物に集まっている場合は、先ほどの例の通り、手放すと人が離れる原因になります。
長期的につながっていたいかどうかは個人の願望によりますが、せっかく出会えたならば、長期的に関わり合えて行けたら素敵だなと私は思います。
組織の価値観は、様々な個所に反映されていきます。
・どんな人柄の人が集まってくるのか
・どのような行動を選択することが多いのか
・行動をした結果、どのような結果をもたらすことが多いのか(推奨されるのか)
このように反映されていきます。
そして、人の尊重の仕方を観察することで、どのような価値観が反映されているのかを見ることが出来ます。
いい例えかどうか分かりませんが、社長のYesマンが尊重されている組織の場合は、
社長の意見に対して、
・否定しない
・反対しない
・何であれそのまま受け入れる
このような価値観を持った人を尊重しているということが分かります。
上記は極端な例を扱いましたが、人の尊重の仕方など、様々な面で組織を捉えていくと、表出される価値観を把握しやすくなると思います。
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