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ちょうどいいところを目指す社会|ドーナツ経済学|前編

こんにちは。流水です。
今回は、わたしが最近気になっていることを、まとめていこうと思います。

これまで、わたしが色々考えてきたことと、うまく説明してくださっている理論がドーナツ経済学というものでした。内容をわかりやすく、ご紹介できればと思います。



ドーナツ経済学のドーナツとは


地球資源の使い方について、3つの段階があると考えられています。


◆ 危険な地球環境の悪化
  資源を使いすぎてしまって、危ない状態


◆ 人類にとって安全で公正な範囲
  資源も活用できて、ちょうどいい状態


◆ 危険な窮乏
  人類にとってですね。熱中症の記録も更新していますよね。
  救急車の稼働率もかなりあがっていましたよね。
  涼むためには、電気の力が必要。ないと、人も生きていけない状態

円状に広がっていくのでドーナツ経済と呼ばれています。


出典:ケイト・ラワース著 黒輪篤嗣訳 『ドーナツ経済学が世界を救う』をもとに筆者作成


様々な要素がありますが、
例えば、識字率や判断能力が高くないと投票もできないなど、教育、政治と連動していることもありますよね。



それぞれの要素で統計を取って、ドーナツの中心から見た時に、
・食糧:まかなえている国とそうでない国がある。
・教育:教育水準の高い国と達成していない国がある。

このような概念の図を、ドーナツの形で表しています。
行き過ぎたものだと、水質・大気・生物的多様性、エネルギーが過剰に突き抜けているなど、があります。


出典:ケイト・ラワース著 黒輪篤嗣訳 『ドーナツ経済学が世界を救う』をもとに筆者作成


本に書かれている詳細な図では、
「ちょうどいいところ」(人類にとって安全で公正な範囲)に収まっている要素は少なめになっています。

また、
地球全体をすべて正確なデータで表すのは、かなりチャレンジなことなので、すべてが正確に表している、とは一概には言えないなとも考えています。



ちょうどいいところがある


ですが、わたしが、今回、みなさんにお伝えしたいなと思っているのは、
どこの要素が正確か、達成しているか、否かというよりも
わたしたちにとって、「ちょうどいいところ」(人類にとって安全で公正な範囲)があるということです。


本はかなりボリュームがあって、
『ちょうど真ん中の「人類にとって安全で公正な範囲」にいるにはどうしたらいいか?』ということが細かく書かれています。

どうしたらいいか?として書かれていることは、
みなさんもすでに知っていることも多く、そうだよなと納得することが多かった印象です。
ただ、国や地域によって事情が違うので、難しい部分もあるよなと感じました。


各項目を、細かくみていくというよりは、
「われわれが上手に生きていくには」、という観点でみていくことがポイントです。


つまり、
「ドーナツ部分に入るよう、調整しながら生きていくが、人類がうまく生きていく方法」なんだ、というように捉えていくと、いいのではと思っています。

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流水note

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27歳の時に内面的な側面に興味を持ち始めました。 日々の小さな疑問の答えを求めて、探究し、 自分なりに辿り着いた解釈を発信しながら、 変化…

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