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組織における先輩・後輩の関係性
(流水)昨年、今の職場で初めての後輩が出来ました。最初の頃は、後輩から頼られることも多く、私が伝えたことを素直に聞いてくれて良かったのですが、近頃は自分のペースで仕事を進めておりコミュニケーションが取りづらくなっています。先輩として、後輩との関係性に悩んでいるのですが、麻和実さんはそのような場合どうされているのでしょうか。
(麻和実)確かに、職場や組織において先輩・後輩の関係性は変化していくものですよね。時代的にも、転職する人の割合が増えていて、先輩・後輩の関係性に悩む方も多くなっているのかもしれません。今回は、組織に新しいメンバーが入った際に起こりうる"関係性・心情の変化"と、"先輩として後輩と上手く付き合うためのポイント"をお伝えできればと思います。
先輩・後輩の関係性の変化
誰しもが新しい職場やサークル・部活などに所属する前は、
・人間関係うまくやっていけるかな
・仕事/場のレベルについていけるかな
など、仕事内容や業界・人柄・組織の歴史など未知なことが多く、初めてのことに対する不安がありますよね。そうなると「自信がない自分」VS「自信がある先輩」と、見える人がいるかもしれません。
(流水)そうですね。私も最初の頃は不安と緊張で自信がなく、先輩に頼ることが多くありました。
(麻和実)はい。自分に自信がない時や初期段階では分からないことが多く、“聞く、頼る、助けてもらう、待ってもらう、教えてもらう”という選択肢を取ることが自然と出てきますよね。
ただ、そうしているうちに後輩も成長し、“聞く、頼る、助けてもらう、待ってもらう、教えてもらう”という選択から
↓
“できる、わかる、知っている、判断できる、教えらえるようになっていく”と、自信がついてくるようになります。
つまり、下記の図のようになるわけですね。
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先輩からすると、この前まで自分がリードしていたのに立場が脅かされるのではないか?など、追いつかれる恐れや、
自分の言うことを聞かなくなるという意見の対立への恐れが生じてきます。
後輩は後輩で、自立心が芽生えてきて、「自分だってできる、追い抜きたい、私が正しい」という気持ちが出てくるかもしれません。
(流水)どちらも似たような感覚を覚えた記憶があります。
麻和実さんはこのような時、どのようにされていますか?
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