チームで強みを活かしあうには(前編)
大人数と少人数のメリット・デメリット
(麻和実さん)本題に入る前に、流水さんのチームの人数は何人くらいでしょうか?
そんなふうに大人数で何かをやるときは、さらに少人数のチームに分けて活動することが多いですね。
大人数のチームと少人数のチームでは得意なシチュエーションが違います。
大人数は、認識合わせや伝達には向いています。
認識合わせを少人数や一人ずつでやっていたら、同じことを何度も伝えないといけなかったり、伝達漏れがあったりしますから、大人数で一度に行ったほうが効率的です。
一方、意見を聞いていくのにはあまり向いていません。大人数が集まって一人ひとり聞いていたら単純に時間がかかりますから、集中力が持たず、質が下がります。
意見を出したうえで行う意思決定にも向きません。
その点、少人数であれば、全員が意見を言う時間も取れますし、何か投票をするようなときにそれぞれがアピールポイントを伝える余裕もある。
だから、意思決定に向いているんですね。
目標設定、スケジュール、タスク、分業といったことですね。
ここから先は目標設定やタスク、分業の話をしていくので、少人数のチームという前提で進めていきますね。
セッティングで大切なこと
大きく2つあって、「責任の所在」と「紛争解決手段」です。
責任の所在というのは、「あの人のせいだ」とならずに、メンバーが意義を感じて主体的に動けているかどうかということです。
そのためにまずは、チームでやることがメンバー一人ひとりの願望と繋がっているかどうか、ということが大切です。自分事になっている状態ですね。
さらに、このメンバーでやることに意味・価値を感じているかどうかです。
世界で初めてやることでない限り、他のメンバーでやる選択肢もあるでしょう。それでも、このメンバーでやりたい。と思えている状態ですね。
そのうえで、うまくいかなかったときにどうするかというのが紛争解決手段です。
活動する中で、当然うまくいかないことが出てきます。
そのときに、ちょっと嫌だなと思っても関わろうと思えるかどうか。そして、うまく行く方法として「第三のアイディア」を探れるかというところです。
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