蔦谷好位置のソロプロジェクト、KERENMIがすごく良かった
これ、悪いわけがないだろうと思いながらなかなか聴く機会がなかった蔦谷好位置のソロプロジェクト、KERENMIを聴いた。
さすがというべきか、めちゃくちゃ良かったです・・・!
蔦谷好位置。
元NATSUMEN、つっても分かる人は相当限られると思うんですけど、現在はトラックメイカー/プロデューサーとして活動する音楽家。YUKIの「JOY」があまりにも有名ですが、近年では「関ジャム」(現・EIGHT-JAM)のコメンテーターとしてもお馴染みだったりします。(2023年の年間ベスト企画から色々知れたので有意義でした!)
KERENMIです。外連味。
上記wikiプロフのような豪華アーティストに関わっている蔦谷さんですが、このソロプロジェクトでは藤原聡(official髭男dism)や大森元貴(Mrs.GREEN APPLE)のような現在では確固たる地位を築いているアーティストから、imase、佐藤千亜妃、キタニタツヤ、アブちゃん(女王蜂)、奇妙礼太郎、SALUなんかを客演に迎えて楽曲を制作。もちろんクオリティは上々なのですが、誤解を恐れずに語るのであれば、その特徴は「(ここ20年くらいの) J-POPの定型フォーマットを嫌味なく、巧みに編集して気持ちよく聞かせる」ことかと。正直どこかで聴いたことがあるような構成だったりメロディラインだったりするんだけど、そのチョイスだったりアレンジだったりがめちゃくちゃ絶妙。焼き直しじゃない?と思わせない匠の技。
最新曲は、藤井風やSuchmos、Nulbarichなどを起用してきたHondaのSUV車「VEZEL」の新CMに起用されてる「世界」。5/6にリリースされたばかり。Moto(Chilli Beans)とWho-ya Extendedをゲストに迎えた爽快なドライヴィンアンセム。
さらに4/1にリリースされた佐藤千亜妃を迎えた「おぼろ」も素晴らしい。全楽曲において起用アーティストのハマり方は抜群です。この曲もどんぴしゃり。個人的には今後、TOMOOさんのfeaturingを期待したい。
2023年リリースの2曲。
「boy」は正直な話、imaseパートは米津玄師っぽくはあるんだけど、クリアな抜け感のあるasmiのパートでがっつり持っていかれてしまう。好き。
映画「交換ウソ日記」の主題歌で、あたらよとのコラボである「ただ好きと言えたら」も何らかの「っぽさ」はあるにせよ、曲の良さで全部ぶっ飛ばしている。優勝している。いい曲なんだ。
そして今や「大物」であるミセス大森と髭ダン藤原をそれぞれ客演に迎えた2曲。2020年の1stアルバム「1」に収録されているので、髭ダンは「Pretender」がヒットして丁度大ブレイク中、ミセスはまだ現在のようなお茶の間ブレイク前ですね。
アルバムは2020年以来出てないようなので、今年は出るのだろうか?
蔦谷好位置ワークスを完全に個人的趣味チョイスで。
まずはド定番のYUKI「JOY」(2005)、作詞作曲で参加です。この曲以外にも「ハローグッバイ」「ふがいないや」など9曲のシングルでYUKIとタッグを組んでおります。
でんぱ組.inc「VANDALISM」(2013)では作詞・作曲・編曲を担当。
この曲はでんぱのブレイクスルーアルバムである2ndアルバム「WORLD WIDE DEMPA」に収録されているいわゆるアルバム曲なのですが、でんぱのメソッドを完全に理解したわちゃわちゃお祭りソングに仕上がっております。
最後にMEG「OK」(2007)。
この時期のMEGといえば中田ヤスタカによるプロデュースで活動してたのでこの曲もヤスタカフルプロデュース?と思いきや、作曲は蔦谷さん。作詞はMEG、編曲は中田ヤスタカという布陣です。ことあるごとに言及していますがこの「OK」という曲は「俺の人生における神曲」のひとつなのです。好きすぎて100回連続でCD再生したという珍記録があります。
いやあ、死ぬほどあざといし死ぬほどYUKIを意識しているけど、かわいかったよなーこの頃のMEGさん。
おっと、NATSUMENです。
ハードコア・フリージャズバンドという触れ込みで2002年から活動。
これは2010年のライヴ。蔦谷さん、いまは脱退しているみたい。
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