ダイヤモンドの煌めき。Doulの才能を語る。
先日更新した「Spotify RADAR : Early Noise2021」の記事で、いちばん気になってるって書いてたこのひとについて。下手したらワールドワイドで大化けするかもしれない、超注目の17歳のシンガー。Doulです。
Doulは福岡出身、17歳の日本人女性。作詞・作曲・スタイリングや映像まで、すべての表現をセルフ・プロデュース。全英語詞の楽曲はJ-POPの定型フォーマットなど眼中にあらず。ビルボードの全米チャートのドアをノックしている。1998年の宇多田ヒカル、2020年の藤井風の衝撃とも違うのは、ガラパゴスの日本の音楽シーンなど飛び出して、BTSやBLACKPINKと対抗しうるアジア発のスターのひとりになるかもしれない、ということ。日本人ではそういう人、いま居ないので。可能性があるとしたらRINA SAWAYAMAと思っているけれど、Doulが並ぶかもしれない。
「世界も視野に入れる」というか、この音楽性なら日本のマーケットなんて意識しなくていいと思う。
Doulさん、客演含めてまだ6曲しかリリースしてません。一気にどうぞ。
やっぱり、ネイティヴと聴き紛う英語詞の歌唱力、そして天からの授かりものでしかないハスキー&クールな声がいちばんの魅力と思います。佇まいが新人離れしてる。
ちなみに海外渡航歴は無い、ということです。どういうこと?!
youtube、海外からのコメントがめちゃくちゃ多い。しかも熱い。英語、ポルトガル語、アラビア語、日本語が入り混じるコメント欄。どこの国からのコメントがわかるものでチェックしてみると、トルコ、ウクライナ、ロシア、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、インド、韓国などそれこそ本当に世界中から。国籍関係なしに彼女の音楽がガンガン刺さっているという証左。
2020年9月リリースのデビュー曲「16yrs」。年齢なんてただの数字よ、って歌詞に慄く。「BYE HOUSE」は野外でのライヴVersionで。
2/3にリリースされたばかりの最新曲「Dearest Friends」。この曲も良い。
敢えて難を言うのであれば、プロモーションの仕方がちょっと嫌だな、と。公式twitterとか見てると、「ほらほら凄いでしょこの子?17歳なの!見つけて見つけて!」みたいなアホっぽい感じがあり、もう少し秘密めいた戦略のほうがいいのでは?とも思ってしまう。素材はもう間違いないので、変な方向に行かないで欲しい。杞憂に終わればいいな。
レーベルがどうなってるのか全然見えないのだけれど、たぶんユニヴァーサルあたりが後ろにいる感じがする。ツイートがすっごいユニヴァーサルの洋楽アカウントっぽい。ワーナーの可能性もある。
あと、はよ海外向けのtwitterアカウント開設すべき。
Spotify、全6曲まとめてチェックできる。
日本人覆面ユニット、AmPm(アムパム)の楽曲にfeaturing。
カヴァー曲もたくさん公開されています。
NIRVANAはちょっと抵抗不可能。しかも「About A Girl」と「All Apologies」てそのチョイス、最高では。「NEVERMIND」スルーってとこも好き。
Billie Eilishと比較したがるひとは出てきそうだけど、間違っても「日本のBillie」みたいなキャッチは付けないで欲しい。あと、このヘアスタイルのほうが好き。
去年大ヒットしたThe Weekndの「Blinding Lights」をカヴァー。
極めつけ。Siaの「Chandelier」。