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【第3回】2020年音楽の記録(7月-9月)
10月に入っている。今日は2020年10月10日。関東には台風が迫っている。
楽しみにしていた娘の運動会は順延して、代替日は仕事でみれない!!という不運に見舞われている。せっかく休みを取ったのに。台風の莫迦。
さて、なんだか重苦しかった、夏の音楽の記録。
とても良かったものを厳選するとあまり枚数がない。考察みたいなものもまるっきり出来ていないので、とりえあず5枚。
Sufjan Stevens「The Ascension」
スフィアン、5年ぶり8枚目。絶賛の声に全く異論はございません。フォーク的な音つくりで知られる彼ですが、今作はエレクトロニクスを導入した躍動的でフィジカルな作品に。時折聴こえる「ん?Radiohe」みたいなフレーズがちょっと気になるのだが、結局、この傑作の前では些末なことである。
Jaga Jazzist「Pyramid」
ノルウェーのエクスぺリメンタル・ジャズ・バンド、Jaga Jazzist。Brainfeederに移籍しての新作です。冨田勲に捧げた「Tomita」をはじめとする、10分近い4曲の長尺曲で構成される40分のコズミック・トリップ。ジャズとは言いますが、ラスト「Apex」のシンセ・エレクトロ的な展開からも窺えるように、クラブ・ミュージック好きにも愛好者が多い。
My Morning Jacket「The Waterfall Ⅱ」
殆ど話題になっていなかったような気がしますが、MMJの5年ぶり新作。丁度5年前のアルバム「The Waterfall」と対をなす作品でもあります。埃まみれの土臭さと、スピリチュアルな煌めきが高い次元で融合している実にアメリカ的なバンドだと思います。安心して浸らせてくれたよ。10年くらい前に観た、あまりに素晴らしかった来日公演が忘れられないんだよなあ。
ラブリーサマーちゃん「THE THIRD SUMMER OF LOVE」
フリーの期間を経て、日本コロムビアと契約。ラブリーサマーちゃんの3rdアルバムです。twitterでめちゃくちゃ苦労している様子を見てきたので、勝手に感慨深くなっております。まだ25歳のピチピチロックギャル(公式プロフィールより)なのに、ゴリゴリに90年代UKのブリットポップに傾倒していることは良く知られた話だし、2曲目とか完全にKula Shakerだしblurの香りもOasisのフレーズも聴こえてくるけれど、それでも正々堂々とやりきっている様に、全くネガティヴな感情がわかない不思議なアルバム。
あいみょん「おいしいパスタがあると聞いて」
いちおう前作は聴いたのだけど、全くピンと来なかったあいみょん・・・なのですが、新作、ちょっとビックリするくらい良かったんだ。メジャーの豪勢な支援体制を感じる部分は大いにあるのだけれど、彼女の産みだすメロディラインとフレーズの強さ(タイトル含む)、そして棘の部分。甘いのだけど、丸くなりすぎないバランス感覚が素晴らしい。
7月-9月リリースじゃないんだけど、2月発売で良かったアルバム。
Helllo Forever「Whatever It Is」
LAのバンド、Hello Foreverの1stアルバム。Animal CollectiveとLocal NativesとDirty Projectorsを掛け合わせてシュガーコーティングした感じ。21世紀のマジカル・ミステリー・ツアーとも呼ばれてもいますね。そう、中期The Beatlesの匂いもぷんぷんさせておる。このアルバムは自主製作盤として2月に出てるんだけど、その後Rough Tradeと契約。このアルバムの新装版が10/2にリリースされてます。
以上。
他にはFleet Foxes、Samia、Maya Hawke、Lianne La Havas、Oscar Lang、Cwondoなんかをよく聴いてました。インディ感あふれる作風のTaylor Swiftの新作も結構良かったですね。あとはOasisめっちゃ聴いた。いまはVan Halenばっかし聴いてるし。
この3ヶ月はアルバムを通して、というよりも、単曲を繰り返しきくことが多かったかもしれない。
よく聞いていた曲たち/よく見ていたMVたち、を振り返ってみると「ああ~疲れてたんだなあ」っていうのがよくわかる。わかりみ。
1月から3月は↓
4月から6月は↓