ご存知じゃないならとりあえずNoah Kahanを聴いておけ
いまアメリカでめちゃくちゃ売れているシンガー、Noah Kahan (ノア・カーン) をご存知か (ナートゥをご存知か、のノリで)。
Noah Kahanは1997年、アメリカはバーモント州生まれのシンガーソングライター。2016年頃から活動を始め、メジャーのRepublicと契約するも、正直ヒットに恵まれたとは言えない、(よく言えば)知る人ぞ知るアーティストでした。
音楽性はざっくりいうとカントリー/フォーク路線。最新アルバムは2022年リリースの「Stick Season」(3枚目)なんだけど、リリース当初はほとんど話題にならなかった・・・・にも関わらず、じわりじわりと口コミで人気が広がり、時間をかけてランキングも上昇。Olivia Rodrigoが楽曲をカヴァーしたり、既発曲をPost Maloneとのデュエットで再リリースしたりで人気が確定。本国アメリカではアルバムが2位、UKやカナダでは1位を記録。フェスでもヘッドライナークラスとして呼ばれるなどブレイクを果たしております。
ここでさらに詳しく分析しているけれど「(人気が落ちてきている)Ed Sheeranの代わりとして丁度良かった」というのはなるほどなと思った。
ご存知じゃないなら、まあとりあえず聴いていけ。
ブレイクのきっかけになったとされる「Hurt Somebody」、ポップス寄りのアプローチですがそれだけに入門編には最適とも言えそう。
そしてアルバムタイトル曲「Stick Season」でその歌声に酔いしれる。
Noah Kahanは、日本では人気が出にくいとされるカントリー/フォーク・ミュージック出自ではあるけれど、ちょっとインディロックぽいムードもあったりして、妙に耳馴染みが良いのです。彼の音楽を聴いてすぐに思い出したのが、あのバンド。
Mumford & Sons。
Noah Kahanが急に売れ出したことにより、レコード会社は「どんどん有名なやつとデュエットさせて売り出せ売り出せ!」モードになったらしく、Post MaloneやHozierなんかとバンバンコラボさせます。このムーブも彼の更なるブレイクに一役買ったことは間違いない。えげつないけどな。
その魅力はやっぱこの人懐こいメロディだろうなあ。これまでフォークやカントリー寄りの音楽を聴いてきたわけではない人間も、惹きつけられてしまう。
というわけで、いま世界中で売れてるけど来日公演の確率はめちゃくちゃ低そうなアーティストナンバーワンともいえるNoah Kahanでした。SMASHが頑張って呼んだりしないかな。
ただ流しているだけでも気づけば止まらなくなるのがNoah Kahan。
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