浅野いにお「うみべの女の子」、なんと実写映画化
2021年3月27日、深夜に発狂。
サブカルクソ野郎だろうがなんと言われようが僕は浅野いにおを絶対支持しているし、何ならコミックは「おざなり君」以外すべて網羅しているのだ。短編含めて名作がゴロゴロしているが、実はメディアミックスが少ない浅野いにお作品。いちばんに思い浮かぶのが宮崎あおい主演の「ソラニン」だと思うのだけど、
それ以外に何がある?
そう、ないんですよ。アニメ化だの実写映画化だの、という作品が。アニメ「すべてがFになる」のキャラ原案などの仕事はあったものの、「うみべの女の子」は浅野いにおにとって2作目のメディアミックス作品となるのです。
よりによって!!「うみべの女の子」!?
僕は驚愕した。僕は慄いた。
だってこの作品。掲載誌が「マンガ・エロティクス・エフ」。浅野いにお史上、性描写が最も過激。中学生同士のセックスをあからさまに描いている以上、普通に原作をなぞったら完全に18禁です。
主役のふたり、小梅役の子は20代前半で、磯辺役の子は20歳くらいみたいだ。公開されたカットを見る限り、イメージにかなり近い。さて、どこまで表現するのか。
・・・と、センセーショナルな紹介の仕方をしちゃったけど、思春期の恋と性を描いた名作です。もう10年前の作品になるのか。
海辺の田舎町で暮らす中学2年生の小梅。憧れの先輩にフラれたショックから、かつて自分に思いを寄せていた内向的な同級生・磯辺と関係を持ってしまう・・・というストーリー。ここに「自死した磯辺の兄」、そして「うみべの女の子」が絡んできます。
浅野いにお作品に共通する「映画的に構築」された作品のひとつであるも、これまでは性描写の部分で実写化のハードルが高かったのであろうことは容易に想像できる。
原作にも象徴的に登場するはっぴいえんど「風をあつめて」が挿入曲 (これNGだったら映画化の意味ないと思う) 。そして音楽はworld's end girlfriend。この時点で最高です。
公開は8月20日。夏の楽しみができた。