基本編①姿勢のお話

今回から基本編として写真等を使い、いくつかの基本的な部分を説明していきたいと思います。第一回は姿勢のお話です。

基本的な姿勢について

姿勢を作るときに最も重要なことはボーンサポートです。

BRやARでは10m先の1mm or 0.5mmを狙うということから、力で持つと揺れて狙うことができなくなります。ではどうやって4~5kg程もある銃を持つのでしょうか?

答えは「骨を使う」です。

骨を使って持つことで、最小限の力だけで銃を持つことができます。ではどのように骨を使うのでしょうか?

画像1

上の画像を見てください。赤い線がありますが、ここの骨を使います。足・腰・腕の骨を一直線にできるだけ近く繋げることで擬似的な1本の柱を生み出し、その上に銃を載せます。このことをボーンサポートと呼びます。しかし、片足だけに銃の重さを乗せると膝が壊れてしまいますので、逆側の足にも重さを逃します。右利きの方だと左足に6割、右足に4割くらいの体重をかけるのがベストと言われていますが、7:3や5:5でも構いません。自分が一番疲れにくいようにするのがコツです。

これを踏まえてまずは足から作っていきましょう。

①足

まず、標的に向かって垂直になるように足を開いてください。足の幅は肩幅より少し広いくらいが安定しやすいです。そして標的とは逆側の足を下の写真のように少し斜めに開きます。

画像2

ここの角度は個人個人で違いますので、姿勢を作ったときに自分が一番楽な角度にしてください。

②腰(1)

次に標的側の足が地面と垂直になるように腰を動かします。しかし足より腰が前に出てしまうとボーンサポートが上手くできないので、注意してください。

③肘

次に標的側の肘を腰に置きます。骨盤の上に乗れば良いのですが、乗らない方もいますので、肘を腰に向かって押し付けたときに一番動かないところに置いてください。

無題

少し分かりづらいとは思いますが黒の円を腰を輪切りにした図として見てください。そしたら、オレンジ色の円辺りに肘が来ると思います。

④腰(2)

次に腰をもう一度動かします。といっても今度は動かす方向が90°違います。腰(から背中にかけて)を少し倒します。その理由は足の重心の上に銃が乗る状況を作りたいからです。いくらボーンサポートが上手く行ってもそれで対応できるのは縦揺れなので、横揺れに対応するためには足の重心軸上に銃を持ってくる必要があるのです。

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倒しすぎてもだめなので、自分が楽且つ足の重心軸上に来るような場所を探してください。自分の場合は上の写真程度倒しています。

⑤銃を持つ

最後に銃を持ちます。

画像5

特に何かない限りは上の図のように持ちます。右の肩と腕の間辺りにバットプレートを当て、グリップを握り、左手の上にフォアエンドを乗せます。このとき、BRだとフォアエンドが調節できないため肘から手までの長さが足りなくなり、サイトを覗くと標的の下辺りしか見えないという事態になることがあります。そのときは手をパーからグーに変え、拳の上に銃を乗せると上手くいくと思います。それでも下しか見えないときは次回以降で説明する銃のセッティングをご覧いただき、バットプレートやフォアエンドを調節するかハイサイトブロックを取り付ける等の対策を取ってください。

これで基本的な姿勢はできたと思います。他のスポーツでも同様ですが、人によって姿勢は異なります。初心者のうちは上手い選手のマネをして作ってみるという手もありますので、自分の好きな姿勢を各々探してみてください!

そして、一つ注意点があります。それは故障しない姿勢を作ることです。理論上完璧な姿勢を作っても、試射を含めると1時間以上同じ姿勢を保たなければならないため、膝や腰を痛めるような姿勢だと耐えきれなくなります。なので、故障しないように自分が楽な姿勢を作るよう心がけてください!


特定防止のため(分かる人には特定されそうですが)に色々加工を加えましたが、どうだったでしょうか?もし理解できなかったという方がいましたらコメントいただけると幸いです。人に教えられるほど上手い訳ではないですが、できる限りは対応したいと思います。



ではまた次回!

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