【世界一周】#11 ハワイ・カウアイ島で初workaway<ハワイ編01>
世界一周の記録について
私は2018年11月から2019年8月の約10か月間、世界一周の旅に出た。ずっとずっと旅のことを綴ろうと思っていたけど、気づけば旅を始めた頃から5年が経過。私の人生の中で大きなターニングポイントとなった、この旅。少しずつ振り返っていきたいと思う。
(当時インスタグラムやXで毎日更新していたものを再編集したものです)
世界一周で訪問した国は13か国
タイ
ラオス
アメリカ
メキシコ
ケニア
タンザニア
スペイン
イギリス
ポルトガル
クロアチア
ドイツ
フィンランド
シンガポール
世界一周に至るまでの経緯
今回の投稿では
「3.ハワイ編」をお送りします。
これまでの世界一周、これからの世界一周
2018年の11月からタイ、ラオスと暮らすように旅をして、年末は日本へ一時帰国。2019年も旅はまだまだ続く。(むしろこの時点では終わりが定まってない。)
2019年は、3月にケニアでヨガフェスティバル、5月か6月にスペインのカミーノ巡礼をすることに決めていたので、なんとなく世界を東回りに回ろうかな、と決めた。
たまたまハワイへの航空券が安かったので、今まで食わず嫌い(行かず嫌い?)だったハワイへ行くことにした。皆が好き好きというので避けていた節もある。でもタイでもラオスでも山奥にいたので、そろそろ海が見たいという気持ちも相まって行ってみることにした。
この時点での予定は以下の通り。
そして2019年に絶対にやりたかったのは、workaway!
ハワイで念願のworkawayデビューをすることになる。
Workawayとは
Workawayは「泊まるところを探している旅人」と「働いてくれる人を探しているホスト」を繋ぐマッチングサイト。旅人が ボランティアをする代わりに、ホストは宿・食事を提供する。似たサービスとしてWWOOFはホストが有機農家のみかつ国毎に登録費用が必要なので、 ヨガ施設やホステルでもボランティアをしてみたい私はworkawayのサービスを利用することに決めた。workawayの登録費用は年間で38USD(2019年当時)。(現在は49USD/年!何もかも値上がりだー。)
このシステムを説明したら、友だちに「え、タダ働きするの?」って言われたけど、ファーム・ヨガ施設・ホステルなど、自分の興味関心分野について無料で学べる、海外の面白いプロジェクトに関われる、友だちができる(かもしれない)、宿泊費の削減、など、私にとってはメリットしかない。
ファームで働いたら採れたて野菜・フルーツ祭りだろし、ヨガ施設で働いたらヨガクラス無料だろうし、ホステルで働いたら世界中に友だちできるだろうし、わくわくしかない。
私の世界一周の目的の一つは「次の移住地を探す」こと。その上でも、現地で暮らしている人がどんなものを食べて、どんなことを仕事にしながら、どんなことを考えているのか、そういうことを知りたいと思っていた。現地の生の暮らしに入っていけるworkawayはそんな私にとって最適な手段だと思った。
唯一の懸念事項は、ホストの人と気が合うかどうかと、泊まる施設のこと。(ホットシャワーは出るか、清潔か、など)
(ちなみにこの世界一周で、ハワイ、メキシコ、タンザニア、スペイン、イギリス、クロアチアでworkawayをしたけど、どれも素晴らしい体験になった。楽しい、刺激的なことだけでなく、時に涙するようなこともあったけど、基本的にホストの方々は温かい人が多く、一緒に過ごすボランティア仲間たちも面白い人が多かった。早くそれぞれの体験について書いて伝えたいっ!)
というわけでさっそくハワイのworkawayホスト探しへ。
workawayのウェブサイトでは、ホスト→ボランティアへのレビュー、ボランティア→ホストへのレビューがそれぞれ記載されており、その情報をもとに、滞在先を探した。レビューが多く、人気なところは既に数か月先まで埋まっていることが多い。私はボランティア内容に興味があること(ヨガや農業、ホステルなど)、複数人のボランティアを同時に受け入れていること(友だちが欲しかったので)、を軸にホストを探した。数件に問い合わせし、無事カウアイ島のホストさんから受け入れ可能との連絡があり、2週間滞在することになった。ボランティアする内容はトロピカルフルーツたちのお世話と家のメンテナンス。
カウアイ島に着いた
1週間ぐらいオアフ島(ワイキキ)の都会生活を楽しんだのち、カウアイ島へ飛行機で移動。30分で着いた。別名グリーンランドとも呼ばれるカウアイ島は、自然豊かな美しい島。そして、ハワイ諸島の中で一番古い島。
これからは大自然の中で暮らす。 最寄りのバス停まで1.6km、最寄りのスーパーまでは5kmぐらいあるらしいので、たくさん歩くことになりそう。
私が到着した時にはすでにフィンランド人のカップルとカナダ女性がボランティアとして滞在しており、次の日にはブラジル人女性も来たので、5人のボランティアとの共同生活になった。
午後に着いたのでその日はボランティアはなく、夜は浜辺で夕飯を食べながら皆既月食を見ることに。
夜の浜辺でピクニックなんて、日本のどの季節でも不可能に近いと思っているので(春秋冬はきっと寒いし、夏は湿気がすごいし、蚊もたくさんいそう。)、こうやって波の音を聞きながら、さらっと乾燥した海風を感じながら過ごす夜は最高だな、と思った。
ボランティア内容
ここでのボランティアは、多岐にわたる。犬の散歩から始まり、キッチンの掃除、窓ふき、時には船に乗ることも。(もともとサイトに書いてあったトロピカルフルーツのお世話はほぼすることがなかったけど、オレンジやアボカドは自由に収穫していた。)
還暦を過ぎた老夫婦が2人で住む家にしては大きいので、私たちが日常的に必要な身の回りのことを手伝っていた。
ボランティア時間は8時から12時まで。午後はフリーなので、ボランティアの人たちのビーチに行ったり観光したり。午後が完全にフリーなので、お出かけしやすくてとても良かった。
土日は休み。
宿泊場所
宿泊場所は母屋とは違う、2階建ての別棟。1階はフィンランド人カップル、2階はカナダ人女性、ブラジル人女性と私の3人でシェア。部屋が体育館ぐらい広くて、仕切りこそないものの、快適に過ごせた。
食事
workawayは食事を提供してくれるホストや、食材を提供してくれる(調理は自分たちでしてねというスタンスの)ホストもいるけど、ここは完全自由。オーナーの奥さんがインド出身だったので、時々カレーやチャパティを作ってくれたけど、基本的に食事は各自準備する。現地スーパーではジャポニカ米を売っていたので、鍋で米を炊くことにした。調味料は、塩、しょうゆは備え付けであって、こんぶだしは日本から持ってきたものを使った。野菜は週に一回ファーマーズマーケットで新鮮な野菜を手に入れることができた。
スーパーやファーマーズマーケットは徒歩やバスだと遠かったけど、幸いフィンランド人カップルがレンタカーを持っていたので、いつも同乗させてくれて助かった。(カウアイ島は車がないと本当に不便でした。。)
皆からの「日本人が作る寿司を食べたい!」というリクエストに答えるため、ポキ(刺身を醤油漬けにしたもの)を調達し、海苔を買い、手巻き寿司パーティをしたこともあった。ヴィーガンの子もいたので、キュウリやアボカドも用意して。(この日私は人生で初めてアボカド寿司を食べた!)米酢は日本以外では手に入りづらいので、酢飯ではなく、普通のご飯で。
今や「SUSHI」は世界共通言語なんだけど、「みんなが想像する寿司は日本人でも作らない(作れない)」「家で食べる寿司といえば手巻き寿司」「食べる頻度は月に1回ぐらいかな」と言ったらみんな驚いていて面白かった。
生活リズム
ここでの生活はとても穏やかだった。
6:30ごろに起きて、まず太陽の下でヨガの練習をして、朝ご飯。
8:00-12:00までボランティア。
昼ご飯を食べて、みんなでどこかへ遊びに行くか、広い庭で日光浴、お昼寝、読書など。
夜はみんなでお喋りするか、のんびりしている。
みんな22時までには寝る生活。
交通の便
カウアイ島の公共交通機関はバス。ただ、1時間に1本あれば良い方で、終バスも早い時間なので、バスの時刻表とにらめっこしながら、行動する必要があった。幸い、フィンランド人カップルがレンタカーを借りていたので、都合が合う時は同乗させてもらって、とても助かった。
ただバスでの移動もなかなか良いもので、「ヤシの木より高い建物を建ててはいけない」というルールがあるカウアイ島の穏やかな街並みを見ることができた。また、寒暖差の少ない穏やかな気候なので、バス停までの道のりやバスが来るまでの待ち時間ものんびり過ごすことができた。
カウアイ島での滞在費
カウアイ島での2週間滞在で使ったお金は、2万円前後。日本より物価が高いアメリカで、さらにカウアイ島という離島で本土よりさらに物価が高いのに、こんなにお金を使わずに済んだのは、間違いなくworkawayのおかげ。
宿泊費
無料。ただし、workawayで週5日、1日4時間のボランティアあり。
交通費
バス(片道2USD)、友だちの車に便乗(無料)
(フィンランド人カップルに大感謝!)
食費
自炊中心。食材はスーパーかファーマーズマーケットで調達。
外食はカフェに数回。アサイーボウルとカフェラテを頼むと18USD前後!(当時のレートを110円/USDとすると、1,980円。これでも十分高いんだけど、2024年3月の平均レート150円/USDだと、2,700円。WOW!)
そんな感じで、人生初のworkawayは最高に楽しかった。
・ボランティア内容が簡単だったこと
・ホストがボランティアの受け入れ慣れていたこと
・一緒にボランティアした人たちが同世代で楽しかったこと
・午前中のみのボランティアだったので、午後遊びに行けたこと
などなど、いろいろな要因が重なり、一人旅とは思えないほど、ずっと誰かと一緒にいて、でも一人になりたい時には一人になれて、心地よい日々だった。まさに、わたしがやりたい!と思っていた過ごし方ができた。
この経験を通して思ったことは、英語を勉強していて本当に良かったということ。 英語なしでは、カウアイ島2万円生活は実現しなかった。 一緒に過ごしたボランティアの人たちはフィンランド、ブラジル、カナダ(フランス語圏)出身で、全員英語が第1言語ではないけど、ペラペラなのである。私も精進せねば。。
次回はカウアイ島でworkawayの合間にお出かけした場所についてまとめます。
旅の費用
大阪からハワイ(ホノルル)まで
2019.01.14 Scooot fromOSK to HNL 22,692円 ※20kg預け荷物付き (2018.12.26チケット購入)
ハワイ(ホノルル)からハワイ(カウアイ島)まで
2019.01.20 Hawaiian Airlines from HNL to LIH 9,370円
(2018.12.29チケット購入)
続く。