クラブ運営1年目にできたこと。
2024年1月にFCプリメーロ福島のGMに就いて、もう1シーズンが終わりました。
あっという間のシーズンだったと感じます。
はじめに
ちょうど去年の今頃、プリメーロの知り合いに声をかけて、今になっています。
まさかこうなっているとは、人生とは思いがけないことの連続です。
クランボルツの計画的偶発性理論。
郡山の100人カイギというイベントで、ある方が言っていました。
この言葉は聞く前から知っていたものの、改めて振り返るとその通りだと思います。
一年前に高校時代の同級生と飲みに行かず、郡山市の話で盛り上がらず、そして次の日にプリメーロの人に連絡していなかったら、多分自分は今も東京で働いていました。
そっちはそっちでいい人生だと思うけれど、今は人生を賭けることが見つかった充実感があります。
大きな、美しい未来を語ると、その時の気分は上がり、モチベーションは上がりますが、日頃過ごしていく中で待っているのは一つ一つの短いタスクの連続です。
そのタスクを片付けていくうちに、いつの間にか持っていた熱は表面に出てくることは少なくなり、自分のやっていることの先に何があるのか、見失っていくことがあります。
「その日を摘め」という自分の中で好きな言葉があります。
伊坂幸太郎の死神の浮力という作品に出てくる言葉です。
その日、その日を生きていくことしかできない。描いている未来に飛ぶことはできないのです。
話は逸れましたが、自分が今シーズンを終えて感じていることはそんな感じです。
できたこと①:東京組の追加
まず一つ目は、東京組を入れたことです。
プリメーロでは毎年数人いたとのことですが、それを平均7人に増やしました。
現地選手には、家庭の事情や仕事で来れない選手が多くいたため、試合には11人ギリギリという状況が続いていました。
まずはそれを、15人くらいで試合をするという状況を作りました。
東京組がチームに与える影響、いいものや悪いものがあったと思います。
チームとしての難しさ、リーグ戦では勝てないことが続きましたが、選手、スタッフの協力のもと、勝ちを重ねていけることも増えていきました。
来年からは、東京組を減らし、郡山で働き、郡山に住み、郡山でサッカーをする選手を増やします。
できたこと②:地域の子供達へ向けたサッカー教室
明治安田生命郡山支社さんのご協力のもと、小山田小学校でのサッカー教室。また、現在ポーランドのレギア・ワルシャワに所属する、森下龍矢選手をお呼びして、本気塾というサッカー教室も開催しました。
郡山、福島県の子供達に、サッカーの普及、プリメーロのことを知ってもらう機会として、貴重な機会になったと思っています。
来年は年間30回を目標に、地域の子供達と関わっていきたいと考えています。
できたこと③:郡山の経営者、企業と出会う
テレアポから紹介から問い合わせから、色々な方法で出会うことができました。
様々な方のご協力のもと実現したことです。
私と同じ、郡山高校卒業の方だったり、地元ならではの出会いも多くありました。
まずは郡山市で上を目指していこうとしているサッカークラブがあること、サッカーを通した街づくりをしていきたいことを知ってもらえたとは思っています。
スポーツチームがそれぞれの土地にある意味を体現するクラブにしていきたい。
始めた頃の思いは、単純に地元郡山にJリーグクラブを作るというものがありましたが、この1年を通して、まちづくりがしたいという思いが強くなっています。
できたこと④:プリメーロの人間としてメディアに出る
これもいろんな方のご協力で、ラジオやイベントに登壇させていただくことができました。
ゼビオさんの番組である「X-RADIO」、県内各局で聞ける「福島トヨタ ラジオdeコミュニティ」などに出させていただき、郡山、鏡石にはプリメーロという話をできました。
出演回→https://radiko.jp/share/?t=20241109180000&sid=FMF…
郡山市主催の100周年メモリアルセミナーにも登壇して、スポーツを通した街づくりを話すことができました。
また、福島のテレビ局にも年間を通して取材していただいており、これはいつ放送か分かりませんが、放送することが決まったら報告します。
できたこと⑤:市長に会う
これは、ひょんなことから実現したものです。
人生これまで生きてきて、「ひょんなことから」という言葉を各所で聞いてきて、ひょんなことの”ひょん”ってなんやねんと思ってきましたが、これがひょんなことからかと実感しています。
登壇した100周年メモリアルセミナーにて、郡山市にある豊田貯水池跡の利活用について、サッカースタジアムを建てたい、色々なスポーツで郡山市を盛り上げていきたいと話をしました。
セミナーの様子→市制施行100周年「未来へつなぐ100周年メモリアルセミナー」 1:36:35~1:44:35 平の〇〇で郡山を照らす
市長も参加されていたため、ダイレクトにこの話が伝わる中で、「ちょっと遅かったね」や「グリーンインフラ」という話をいただきました。
そしてそれに続いて、「君、月曜日(セミナーは日曜日)市役所に来てください」と言われ、市長に会うことになりました。
市長に会いにいき、こんなのどうですか?と話をしました。
我々プリメーロがJFL目前、J3目前になってきたら、徐々に実現に近づいていくのかなとも思いますが、あの場所はおそらく激戦区で、郡山の重鎮たちが何に使おうと考えていると思うので、一案として頭の片隅にあったらいいなと思っています。
ただ、1年目にしては市長に会えたことは一つ大きなトピックでした。
まとめ
1年目は2年目に向けた下地づくり。
来年、大きく進歩させられるように動き続けます。
成功も失敗もなく、やり続けて正解にしていきます。